できれば愛犬同伴の真夏のドライブは避ける! どうしても出かけるなら守りたい7カ条をクルマとワンコのプロが解説!!
その4
夏、人間もハンディ扇風機などのクールアイテムを利用しているはずだが、わが家では夏、ペットカートに愛犬のジャックラッセルのララを乗せる際、コット(犬が乗るところ)の底に、防蚊効果もある、冷蔵庫で冷やすことなく、クールな状態が持続するDOG DEPTのクールマットを敷き、さらに、外歩き用のクール素材のドッグウエア、首に巻くクールバンダナ(中に保冷剤を入れておける)も欠かさない。
その5
モータージャーナリストにしてドッグライフプロデューサーでもある筆者は、愛犬とドライブするのに相応しいクルマをドッグフレンドリーカーと呼んでいるが、その要件のひとつとして、愛犬の特等席となる後席用のエアコン吹き出し口がある。犬は基本的に暑がりで、快適温度は22度前後といわれているからだ。理想は3ゾーンフルオートエアコンで、前席の乗員が寒がりでエアコンの設定温度を下げたくない場合でも、後席だけより涼しくしてあげることが可能になるからである。 また、ボルボの一部車種では、センターコンソール後端のエアコン吹き出し口に加え、Bピラーにもエアコン吹き出し口が装備されているし、間もなく発売される新型ホンダ・フリードは、このクラス初の後席エアコン吹き出し口を完備しているから、文句なしのドッグフレンドリーカーとなりうるはずだ。 とはいえ、たとえば軽自動車に後席エアコン吹き出し口は、プチバンと呼べるスーパーハイト系でも望めない。が、スズキ・スペーシアや日産ルークス、三菱デリカミニなどには、後席にエアコンの冷風を送ることができる天井サーキュレーターを完備しているから、後席を含めた車内の空調環境は犬にとってもより快適になるはずだ。 つまり、1年中、快適に愛犬とドライブを楽しみたいなら、後席エアコン吹き出し口またはサーキュレーター完備のクルマを選ぶとよい。
その6
夏の愛犬連れドライブ旅行でじつは大活躍してくれる装備が、愛犬の特等席である後席部分のウインドウにあるロールサンシェード。ミニバン、スーパーハイト系軽自動車などについていることもあるが、なくても心配無用。市販のマグネット式遮光カーテンを用意すればいいのである。これを愛犬が乗っている後席左右のウインドウに貼り付けておけば、直射日光を和らげ、車内温度の上昇を緩和してくれる効果がある。