娘の人工呼吸器外し殺害の疑い 44歳の母親逮捕 福岡
福岡県警博多署は8日、同居する長女の人工呼吸器を外し殺害したとして、母親の無職、福崎純子容疑者(44)=福岡市博多区神屋町=を殺人容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」などと容疑を認めているという。 発表によると、福崎容疑者は5日午後2時45分ごろ自宅のマンションで、リビングにあるベッドにいた娘の心菜(ここな)さん(7)の人工呼吸器から、接続されたチューブ状の器具を取り外すなどし窒息させて殺害した疑いがある。福崎容疑者は逮捕時に「娘を殺して私も死のうと思ってやってしまった。今はとにかく元に戻りたいです。心菜に会いたいです」と話していたという。 署によると、一家は3人暮らし。心菜さんには先天性疾患があり、自力で手足を動かせず日常的に人工呼吸器をつけていた。特別支援学校に籍を置き、小学2年生にあたる学年だという。 5日午後9時半ごろ、40代の父親がベッド上に倒れていた心菜さんを発見し119番通報。市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。福崎容疑者もリビングで倒れていたが、病院搬送時に人工呼吸器を取り外したことを認めており、8日朝に退院したという。(山本達洋)
朝日新聞社