【ジャパンC】近10年は1番人気が5勝、主役は秋盾制したドウデュース 好データ集まるダノンベルーガも面白い
海外勢が狙う1着ボーナス4億5000万円
イクイノックスの衝撃的引退レースからはや1年になる。あのレースに出走していた馬のうち、今年も登録があるのは3着スターズオンアース、4着ドウデュース、6着ダノンベルーガの3頭だけ。2年連続のジャパンC出走はそう簡単ではない。 【マイルチャンピオンシップ2024 推奨馬】持ちタイムNo.1! 勝率33.3%&複勝率66.7%データ該当 (SPAIA) その昨年、豪華なメンバーがそろったものの、なにかが足りなかった。それが海外の強豪だ。たしかにイレジンはいた。フランスGⅠ2勝馬ではある。だが、かつてジャパンCを彩ったのは海外のトップクラスだった。ブリーダーズCと香港国際競走の狭間にあり、検疫などスケジュールも悩ましい。 そんなジャパンCに今年、とんでもない強豪が出走する。英国ダービー、ブリーダーズCターフなどGⅠ6勝のオーギュストロダンはディープインパクト産駒であり、ジャパンCを勝てば、異国調教馬による父子制覇となる。 さらにゴリアットは今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでオーギュストロダンを破った。2着は凱旋門賞馬ブルーストッキング、3着はブリーダーズCターフを勝ったレベルスロマンスだから、申し分なし。ついでにC.スミヨン騎手の騎乗も熱い。 もう1頭、ファンタスティックムーンもジャパンCボーナス対象馬。3頭はともに対象レースを制しており、ジャパンCを勝つと、1着賞金にボーナス約4億5000万円が上乗せされる。3頭の1着賞金は9億5000万円。JRAの施策にのった3頭の運命やいかに。 以降では、過去10年のデータを使用してデータ分析していく。 はじめに断っておくが、外国馬は過去10年で【0-0-0-25】と散々。オーギュストロダン以下、今年のメンバーをこのデータに当てはめるのは早計というもの。よって、ここから先では、国内組についてのデータ分析となる。 1番人気は【5-1-2-2】勝率50.0%、複勝率80.0%と強力だが、2番人気は【0-3-3-4】複勝率60.0%も未勝利。主役が勝つが、対抗馬の逆転はない。一方で、3番人気【2-2-1-5】勝率20.0%、複勝率50.0%以下、5番人気までが5勝で、3番手評価の一発が目立つ。これ以下は未勝利で、8番人気以下【0-0-0-98】。人気薄は複穴すらない。 チェルヴィニア、シンエンペラーの3歳は【1-4-2-17】勝率4.2%、複勝率29.2%。3着以内7頭は19年2着カレンブーケドール以外すべてGⅠ馬だった。格を重視したい。ソールオリエンス、ドゥレッツァの4歳は【5-3-4-38】勝率10.0%、複勝率24.0%。16年3着シュヴァルグラン、21年2着オーソリティ以外は戦前にGⅠを勝っており、ここも格に注目。皐月賞馬と菊花賞馬ならチャンスはある。 ドウデュース、スターズオンアース、ジャスティンパレス、ブローザホーンらの5歳は【4-3-4-31】勝率9.5%、複勝率26.2%。こちらは22年1着ヴェラアズール、3着ヴェルトライゼンデ以外もラストインパクト、サウンズオブアース、シュヴァルグランなどレース時点でGⅠ未勝利馬が目立つ。GⅠ馬以外を狙う場合、5歳がおもしろい。