【ミスター東大グランプリで東大王の後藤 弘さん】開成中学時代、尊敬する筑駒生の言葉がきっかけで学年1位の成績に!その実体験を元に築いた新事業とは?
大企業への就職はせずに自ら家庭教師派遣の起業を
開成中高から東大理科一類に入学。ミスター東大2023でグランプリ、クイズ番組『東大王』でもおなじみだった後藤弘さん。絵に描いたようなエリートイケメンです! そんな後藤さんは2024年春に東大を卒業後、起業しました。そのような経歴なら、大手企業へ就職する方も多い中、あえて就職せず……。 【画像7枚】東大王 後藤 弘さん。凜々しさいっぱいのインタビュー中の写真はこちら その道を選んだのは後藤さん自身の実体験と、父親からの教えが影響していると言います。後藤さんにそのあたり、じっくり聞いてみました! ――後藤さんは、東大在学中は『東大王』の番組に出られたり、2023年のミスター東大に選ばれたりと、大活躍でした。2024年3月に東京大学工学部を卒業し、大学院に進学した直後に起業されたと伺いました。 後藤弘さん(以下、後藤さん):そうなんです。株式会社bestieeという会社を作り、「ベストティーチ」という家庭教師による個別指導サービスを始めました。東大や早慶、医学部の優秀な先生の授業を単発から受けることができるのが特徴です。 入会金も年会費もなく、1回から授業を受けられるので、「この単元だけ教えてほしい」「この模試の解き直しを手伝ってほしい」といったご要望にもお応えできます。 後藤さん:あるいは、単発から何人かの先生の授業を受けてみて、一番相性がよかった先生に定期的に教わるという使い方も可能です。
年の近い兄・姉のような存在の言葉は勉強力をアップさせる
後藤さん:僕は小学生の頃はSAPIXに通って中学受験のためにかなり勉強をしたのですが、開成に入学したら勉強へのモチベーションを失いました。 特に英語のやる気は全く出ず、アルファベットのbとdの区別もつかないくらい危機的な状況でした。見かねた母が「英語は今のうちに手をつけないと後で苦労するよ」と言ったけれど、ちっとも言うことを聞きませんでした。 ■尊敬する筑波大附属駒場高校の高校生に言われた言葉でやる気がでた! そんな折、僕より3つ上で、僕がもともと行きたかった筑波大附属駒場高校に余裕で合格した知り合いのお兄さんに、こう言われたんです。 「僕は英語をサボりすぎて、いま本当に勉強で苦労している。弘くんはそんな過ちをしないでがんばれ」って。 後藤さん:母親に言われても聞く耳を持たなかったけれど、好きで尊敬していたお兄さんに言われたら、実感を持って「このままじゃまずい」って思えるようになったんです。それがきっかけでスイッチが入り英語を勉強するようになり、ほかの教科もがんばるようになったら、高校生のときには定期試験が満点、全体でも1位になりました。 年の近い若いお兄さん、お姉さんのメッセージって、子どもにはすごく響くんだな、と実体験で知りました。そのようなやる気のスイッチを入れてくれる存在との出会いを、少しでも多くのお子さんに提供したい。そこで家庭教師サービスを起業することにしました。