【ミスター東大グランプリで東大王の後藤 弘さん】開成中学時代、尊敬する筑駒生の言葉がきっかけで学年1位の成績に!その実体験を元に築いた新事業とは?
将来的にはAIを取り入れて、学習の個別最適化を目指したい
――学部生のときに培った工学の力はどのように発揮・応用しようと思っていますか? 後藤さん:僕らの会社が近い将来やりたいのはAI×教育です。教師選びや学習のやり方なども、AIの力を借りてひとりひとりのお子さんの個性や学習のしかたなどに最適なものを提供していきたい。さらにAIを活用した新しい教育も提案できるだろうと考えています。大学で工学を学んだことも生きてくると思います。 僕のまわりにも、東大在学中に起業している人はたくさんいます。例えば、僕の開成・東大同期の千葉駿介くんは、3年前に生成AIの分野で起業し、先日Forbes Japanの「次世代を担う30才未満の30人」にも選出されました。 後藤さん:僕ら東大出身者は、知を土台にして起業をし、イノベーションを起こして日本を変えることも望まれているのかな、と思います。 ――世界で大きな活躍をする日本企業が少ない今の社会状況では、社会も起業する若者を求め応援しているのかもしれません。考えさせられます。 【お話を伺ったのは】 後藤 弘(ごとう こう) 2001年生まれ。私立の小学校から開成中学校・高等学校、東京大学工学部に進学。2021~2024年、TBS『東大王』レギュラー出演。ミスター東大2023グランプリ。卒業後は大学院に。家庭教師サービス「ベストティーチ」代表 。
撮影/五十嵐美弥 取材・文/三輪泉