【ミスター東大グランプリで東大王の後藤 弘さん】開成中学時代、尊敬する筑駒生の言葉がきっかけで学年1位の成績に!その実体験を元に築いた新事業とは?
理系東大生は大学卒業時には就職しないケースがほとんど
――理系の東大生には珍しいキャリアですか? 後藤さん:東大工学部では大学院に志願して合格する学生は85%。多くが修士課程にすすみます。そして2年間の修士課程を修了したらメーカーや商社、コンサルティングファームなどの大企業に就職する人が多いですね。僕も大学院にすすむところはみんなと同じですが、その学歴を使って企業に就職するのではなくて、自分が興した事業に集中しようと思っています。 ――東大卒、東大院卒なら、大手企業からも引く手あまたですよね? 後藤さん:たしかに周囲はそういう道に進む方も多いです。大企業はキャリアも給料も安定しています。でも、僕個人としては安定よりも3年後5年後、自分がどうなっているかわからない状況のほうがやりがいがあると思っています。 できあがった企業に入ってその企業に合わせていくというより、自分が「こういう事業が世の中に必要なんだ」と気づき、「だからこそ自分で作って自分で広めていきたい」という気持ちが強いです。
父親は「若いうちにさまざまな仕事をしてリスクをとっておけ!」と
――ご両親はどう思われているでしょうか。後藤さんは開成中高の出身、中学受験からお母様のサポートはたくさんあったでしょうし、一般的にキャリアや給与が安定していると言われる大手企業への就職を望みませんでしたか? 後藤さん:母親に関しては少し安定志向かもしれませんね。でも、父は自分が大学生の時は、起業をするという選択肢がそもそも頭になかったこともあって、むしろ「若いうちはどんどんやりたいことをやれ、リスクはとれるだけとっておけ」と言ってくれています。「家庭を持つとリスクがとりにくい。若くて独身のうちがチャンスだよ」と。 後藤さん:今は母親も僕がやりたいこと尊重して見守ってくれています。 ■東大王メンバーも事業に関わる 後藤さん:株式会社bestieeは開成中高の同期と共同創業をし、彼とは週休0日で一緒に働いています(笑)。そのほか、優秀なデザイナーやエンジニアもチームに加わっています。 後藤さん:さらに、『東大王』で一緒だった伊藤七海や大道麻優子も、中核メンバーとしてイベントなどの企画段階から関わってもらっています。現在、100名ほどの学生が家庭教師として登録してくれています。