大阪・関西万博で多様性と未来技術の新体験、次世代レストラン「ラウンジ&ダイニング」出店/コカ・コーラ ボトラーズジャパンとロイヤルHD
未来社会の食空間が、大阪・関西万博に登場するー。コカ・コーラ ボトラーズジャパン(CCBJI)は11月26日、ロイヤルホールディングスと協働し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に「ラウンジ&ダイニング」を出店すると発表した。この店舗は、来場者に世界の多様な食文化を届けるとともに、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する場を目指している。 「ラウンジ&ダイニング」は、万博会場内「レイガーデン」2階に位置し、「さわやかな風のダイニング」をコンセプトに設計された。高さ9メートルの開放的な空間からは大阪湾を一望でき、来場者に癒しと感動を与える未来志向の特別な環境が整えられている。 店舗内では、関西近郊の厳選食材を用いた世界各国の料理をビュッフェ形式で提供。寿司や鉄板焼きといった日本の食文化も、目の前で調理されるライブ感のあるサービスが魅力だ。また、招待客や賓客向けには、特別な時間を演出するレセプションルームも設置。関西地方の植物をテーマにしたデザインが施され、贅沢な空間で食事が楽しめる。 特筆すべきは、多様性と包摂性を追求した取り組みである。ハラール、ビーガン、ベジタリアン対応のメニューを用意し、宗教やライフスタイルに応じた選択肢を提供。また、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を導入することで、障がいや距離を越えて接客を可能にする未来型のサービスを展開する。これらの取り組みは、「誰もが参加できる未来社会」という万博の理念を体現するものである。 CCBJIは、1970年の大阪万博で、会期中に約3,300万本のコカ・コーラ社製品を販売した実績を持つ。今回の大阪・関西万博では、環境に優しい世界初となる水素カートリッジ式自動販売機(富士電機調べ)の設置を通じ、持続可能な社会に向けた技術革新を実現する。 一方、ロイヤルホールディングスも、1970年の大阪万博や2005年の愛・地球博で培ったノウハウを活かし、新たな価値創出を目指している。両社は、来場者が文化や価値観の違いを超え「多様性を味わいながら楽しめる空間」を目指しており、この店舗は万博の注目スポットとなりそうだ。
食品産業新聞社