センバツ2022 敦賀気比VS広陵 第2日第1試合/丹生VS広島商 第5日第3試合 /福井
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)の組み合わせ抽選会が4日あり、2年連続9回目出場の敦賀気比は大会第2日第1試合(19日午前9時開始予定)で広陵(広島)と、21世紀枠で初出場する丹生は第5日第3試合(22日午後2時開始予定)で広島商と対戦することが決まった。【大原翔】 抽選会は新型コロナウイルス対策のため、昨年に続きオンラインでの開催となった。敦賀気比の上加世田頼希主将(2年)と丹生の小松海夢副主将(2年)は、それぞれ学校内でリモートで参加。同一都道府県で2校が出場する6都府県の12校が先にくじを引き、「福井対広島」の対戦カードが早々に決定した。 抽選会後に報道陣の取材に応じた敦賀気比の上加世田主将は、「広陵は攻撃面のレベルが高く、自分が抑えないといけないと思う」と気を引き締め、東哲平監督は「実戦練習を今後増やし、悪天候の続いた冬場で積んできた個人練習の成果を出せるようにしたい」と語った。 丹生の小松副主将は「広島商は伝統ある強豪校で守備も打撃もレベルが高い。初出場なので地域の人も盛り上がって応援してくれている。思い切りの良いプレーをしたい」と意気込んだ。春木竜一監督は「(相手は)良い投手が複数おり、1人を攻略すれば済むわけではない。三回までに先制し、5点前後で競り合いをして食らいついて勝ちたい」とコメントした。 ……………………………………………………………………………………………………… ◆広陵 ◇昨秋神宮大会で準V 1896年設立の私立校で、野球部は1911年に創部。春の全国制覇は3回を数え、このうち2回は中井哲之監督が導いた。秋の中国地区大会を3年ぶりに制して臨んだ明治神宮野球大会は、県勢初の準優勝を収めた。公式戦14試合のチーム打率は3割4分1厘で、長打力が魅力の真鍋慧(けいた)内野手や「二刀流」で投手もこなす内海優太外野手が打線の主軸を担う。OBに阪神前監督の金本知憲さんや佐野恵太外野手(DeNA)ら。 ◆広島商 ◇夏の甲子園6度制覇 1899年創立の県立校で、野球部も同年に創部。センバツは戦前の1931年に全国制覇し、夏の甲子園も6回の優勝を数える。昨秋の県大会を24年ぶりに制し、中国地区大会で準優勝した。「堅守柔攻」を掲げ、伝統の堅い守備からリズムを作り、打線は公式戦11試合で打率3割3分1厘で、1試合平均8得点の高さを誇る。遊撃手の植松幹太主将や強肩強打の松浦太河捕手が攻守の中心。OBに柳田悠岐外野手(ソフトバンク)ら。