レアルはなぜ逆境に強い? アンチェロッティが語る粘りの正体「何も新しいことではない。純粋なレアル・マドリードのDNA」
若手にも受け継がれる伝統
10日にスペイン・スーパー杯の準決勝でアトレティコ・マドリードと対戦したレアル・マドリードは、延長戦の末に5-3の勝利を収めた。 非常に激しい撃ち合いとなったが、レアルにとっては厳しい展開の連続だった。まずは前半6分にコーナーキックからDFマリオ・エルモソに先制ゴールを奪われてしまい、かなり嫌な立ち上がりだ。 その後1度は勝ち越したが、2-2の同点で迎えた78分にはDFアントニオ・リュディガーのオウンゴールでアトレティコに勝ち越しを許してしまった。試合の中で2度もリードを奪われるのは苦しい。 しかし、レアルは85分にDFダニエル・カルバハルのゴールで同点に追いつき、延長戦で突き放して5-3の勝利を収めた。 この逆転勝利は選手たちのテクニックや戦術だけでなく、強いメンタリティがなければ実現できない。120分間を走り抜く選手たちの強さは見事だ。 メンタリティについて指揮官カルロ・アンチェロッティは、「特に新しいことではない。これは純粋なレアル・マドリードのDNAだ。この試合が若手たちにとって良い学びとなればと思う。このチームは決して諦めない」と語っている。 すっかりチームの主力となったMFオーレリアン・チュアメニ、フェデリコ・バルベルデ、エドゥアルド・カマヴィンガ、FWロドリゴ・ゴエス、ヴィニシウス・ジュニオール、そして新戦力のMFジュード・ベリンガムといった若手~中堅世代の選手にも、この特別なDNAは受け継がれているのだろう。 アンチェロッティ率いるレアルは何度も劇的な逆転勝利を実現してきたが、現在のチームも簡単に負けることのないファイター集団となっている。
構成/ザ・ワールド編集部