社会保険料改定、年末調整、ふるさと納税…2025年下半期の【お金のイベントカレンダー】
12月末までに、NISA利用者やった方がいい3つのポイント
NISA口座を利用している人は、年末までに以下の3つのポイントをチェックしましょう。
①12月末までに、NISA(少額投資非課税制度)枠を使い切る
NISAは、投資の利益を非課税にできる制度です。2024年からの新しいNISAは非課税期間が無期限となりましたが、年間投資枠は次のとおり決まっています。 ・「つみたて投資枠」であれば年間120万円 ・「成長投資枠」であれば年間240万円 2つを合計すると年間360万円もの投資枠があります。ただし、年間投資枠については利用期限が1年間と決まっており、翌年に繰り越せません。資金に余裕がある方は、計画的に利用して、非課税メリットを最大限に活用しましょう。
②NISA口座でも「損切り」
NISA口座は、損益通算(他の投資での利益や損失と相殺すること)や繰越控除(損失を翌年に持ち越して控除すること)はできません。 しかし、保有している銘柄の業績が悪化したり、ネガティブなニュースが広まったりすると、先々において株価が下がる可能性があります。もし、中長期で利益を狙うのが難しいと判断するものがあれば、早めに売却(損切り)して、有望な銘柄に資金を移すことを検討しましょう。これにより、「早く乗り換えていれば得られたはずの利益を逃す」といった機会損失を防げます。 非課税投資枠の計算は取引の「受渡日ベース」で行われます。年末までに売却を検討する場合、取引が年内に完了するよう注意してください。
③旧NISAの非課税期間が終わる場合の対策
旧NISA制度(2023年まで)では「非課税保有期間」がありました。一般NISAでは「5年」、つみたてNISAでは「20年間」です。2024年以降も旧NISAで購入した商品は、非課税保有期間中は引き続き非課税で保有できますが、期間が終了すると課税口座(特定口座や一般口座)に移されます。このとき、移されるまでの運用利益には税金はかかりませんが、移された後に得た利益には課税されます。そのため、旧NISAの非課税保有期間が終了する前に売却して、改めてNISAで買い直すことを検討しましょう。