愛宕町ブドウ園直売所跡に複合施設、 カフェやセレクトショップ、民泊も
甲府市愛宕町のブドウ園「愛宕園」の旧直売所と隣接する一軒家を改装した複合施設「ATAGOEN(アタゴエン)」が12月25日にオープンした。(甲府経済新聞) 【写真】ATAGOEN クラフトアイス「あいす」 アタゴエンは「地産地消」「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」をキーワードに、持続可能な食文化の普及と地域の活性化を目指す複合施設。子育て中の2人の女性が、それぞれの経験と得意分野を生かし、地域に根ざした事業を展開する。地元の素材や人々とのつながりを大切にし、地産地消とサーキュラーエコノミーの考え方を取り入れ、持続可能なコミュニティー経済の実現と山梨の魅力発信を目指す。 施設内には、英国スタイルの紅茶と焼き菓子専門店「Oven Bird Bake&Tea」、地域の魅力を発信するセレクトショップ「アタゴショウテン」、一棟貸しの民泊施設「めぐるみ」がある。 英国スタイルの紅茶と焼き菓子専門店「Oven Bird Bake&Tea」では、店主の樋川絵梨子さんが選んだ12種類ほどの紅茶(650円~)と「ハニージンジャーティー」(650円)、「自家製スパイスレモネード」(600円)、「マサラチャイ」(730円)など12種類のドリンクを用意する。焼き菓子はその日の朝に焼いた「スコーン」(280円~)、イギリス発祥の温かいデザート「スティッキートフィープディング」(800円)、イチゴなどのフルーツとメレンゲとホイップした生クリームを混ぜて食べる「イートンメス」(600円)、「本日のケーキ・焼き菓子」などを提供する。テイクアウトにも対応する。 セレクトショップ「アタゴショウテン」では、クラフトアイス「あいす」(シングル=500円、ダブル=750円)を販売するほか、「山梨ゆかりの作家による商品」「アップサイクル製品」を展示販売。店内にはnitehiworksが手がける古い和だんすやペットボトルをアップサイクルした家具などをディスプレイし、商品を並べる。アタゴギャラリーブースでは1月19日まで、anko art projectによる企画展「みえない壁を、みたくなる壁へ」を開催している。屋外には改修工事の際に出た端材や古材の再利用を促す「ハザイステーション」を設ける。 一棟貸しの民泊施設「めぐるみ」は来年1月より、貸し出す予定。 樋川さんは「英国菓子と紅茶を通じて、日常に寄り添う癒やしの空間を提供したいという思いから誕生した。甲府の豊かな自然に囲まれた立地を生かし、地元の新鮮な食材を取り入れたメニューで、四季折々の味わいを楽しんでもらえれば。単なるカフェではなく、地域の皆さんや観光客にとっての憩いの場となれれば」と話す。「食物アレルギーへの配慮や、親子で楽しめるワークショップの開催など、全てのお客さまが安心して過ごせる空間づくりにも力を入れていきたい。英国の伝統的な味わいと山梨の豊かな食文化を融合させ、新しい形のティータイム体験を提供したい」とも。 営業時間は「Oven Bird Bake&Tea」10時~17時、「アタゴショウテン」11時~17時。木曜定休。
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