メッシがアメリカサッカー界に起こす革命 マイアミをMLS史上最多勝ち点へ導く大成功「1人がリーグの歴史を変えるなど可能なのか」
個人でも19試合で20ゴール10アシストと圧巻の成績
リオネル・メッシがアメリカ・MLSでも活躍できることは当初より予想されていたことだが、弱小クラブの立ち位置にあったインテル・マイアミをリーグの頂点まで導くとは予想外だったか。 メッシ1人の力ではないが、今年のインテル・マイアミはレギュラーシーズンで最も勝ち点を獲得したチームに贈られるサポーターズ・シールドを獲得。19日にはレギュラーシーズン最終戦でニューイングランド・レボリューションと対戦し、メッシのハットトリックもあって6-2で大勝した。 これでインテル・マイアミは勝ち点を74まで伸ばしており、これはMLSのレギュラーシーズン史上最多の勝ち点記録である。昨年勝ち点34に終わっていたクラブが40ポイントも増やしたのだから、その衝撃はかなりのものだ。 メッシは負傷離脱していた期間もあったが、それでもリーグ戦19試合の出場で20ゴール10アシストと圧巻の成績を記録。スペイン『SPORT』は「1人がクラブ全体、さらにリーグ全体の歴史を変えることなど可能なのだろうか。マイアミに来てから僅か1年半、メッシの影響度は信じられないほど上昇している」とメッシの影響力を絶賛する。 チーム成績を向上させたことはもちろん、クラブのブランド力も高めた。リーグのディレクターを務めるアルフォンソ・モンデロ氏は、メッシ効果が各スタジアムで見られたと手応えを口にする。 「彼がプレイする全てのスタジアムが、メッシを見ようとする観客で埋め尽くされた。地元のチームではと思わせるほどマイアミのユニフォームを着た人が見られたからね。これは面白い現象だ」 マイアミにはルイス・スアレス、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ブスケッツもおり、今年のチーム成績は期待以上だ。メッシがアメリカのサッカー人気向上に貢献したのは間違いなく、MLS側にとっても理想的な1年となっている。
構成/ザ・ワールド編集部