力士引退…食堂6代目めざして奮闘中! 元「満津田」 病に倒れた父を助けるため故郷へ 「第二の人生」師匠は両親
料理の師匠は父
師匠は父・道彦さんです。 松田誉彦さん: 「(父は)自分が渡り歩いた2人の親方と言ってることも一緒だし、感覚も似てるので親方、師匠、先生みたいな感じ」 父・道彦さん: 「妥協が許せないところ、それを教えて。いい加減な仕事してたら絶対、客さん来てくれない。せっかくお客さんもついてくれているので、これを上手に渡せればいいな」 跡継ぎができたことには… 父・道彦さん: 「『僕が6代目をやる』っていうから、ありがたいことはありがたい」
午前11時半、ランチ営業開始。 この日も名物の「カツ丼」がよく出ました。 「満津田」を応援してきた常連客は… 50年以上の常連客: 「楽しい12年間、過ごさせてもらった。泣いたり、笑ったり」 20年来の常連客: 「うれしいですね、なかなか対面できなかった方がいらっしゃって。飯田の街の活性化につながるような形で残っていただいてる」
買い出し、調理、出前も
誉彦さん、岡持ちを持って近くの店に出前へ。 出前を取った客: 「待ってました」「頑張ってよ」 松田誉彦さん: 「ありがとうございます。頑張ります」 出前を取った客: 「応援してる、みんなで応援してるから」「(これからは)相撲部屋の一味違った料理が食べられるんじゃないかと楽しみにしてる。よく帰ってきてくれたなと思ってる」
地元の相撲クラブの子どもたちは…
誉彦さんの帰郷を喜んでいる子どもたちがいます。 これまでも交流があった松尾相撲クラブのメンバーです。松田さんも仕事が落ち着いたら、また顔を出すつもりです。
小学6年生: 「下半身が弱いので、下半身強化をしてもらいたい」 中学2年生: 「飯田に帰ってきてくれてうれしいなと思う。技を自分持ってないので、そんなに。技を教えてもらいたい」 松尾相撲クラブ・清水里香代表: 「気持ちの面も、技術の面も伝えてほしいし、人に対する思いやりのやさしさとか、子どもたちにいっぱい伝えてほしい」
元「満津田」・松田誉彦さん(29): 「満津田食堂の味は決まってるので崩さないことは大事だと思うけど、自分が勉強してきた相撲部屋の味も取り入れていきたいな。それを新しい満津田食堂の味にできれば。(両親に)これから仕事が楽になったと言われるように、一つでも仕事を一日一日覚えていきたいです」
長野放送