半世紀前の人気モデルが令和に蘇る!? 新「フォード・エスコートMk1 RS」は300馬力のエンジン搭載で150台限定
高性能版は300馬力の高回転型エンジンを搭載
英国のレーシングファクトリーであるボアハム・モーターワークス(Boreham Motorworks)は2024年12月12日、1968年に登場したフォード「エスコート」の高性能版「RS」を現代に復活させた「エスコートMk1 RS」を世界初公開しました。 【画像】「なにこれ、良いじゃん!」現代に蘇った新「フォード・エスコートMk1 RS」を見る(17枚)
フォード・エスコートは、いまから57年前の1967年に英国で登場した欧州フォードのヒットモデルで、初代Mk1はラリーカーとしても大活躍しました。また1974年にはコスワース製のエンジンを搭載した高性能モデル「RS2000」も発表されています。 今回、ボアハム・モーターワークスが手がけたエスコートMk1 RSは、クラシックカーの精神を現代のエンジニアリングやデザインなどで再定義した「コンティニュモッド(Continumod)」と呼ばれるモデルです。 従来のレストモッドとは異なりドナーとなる車両は必要なく、現在の素材と高度な製造技術でゼロから作り上げられるモデルで、フォード公式ブランドライセンスパートナーとして伝説的なクルマを復活させています。 新たなフォード・エスコートMk1 RSは、EV(電気自動車)ではなくガソリンエンジンを搭載するICE(内燃機関エンジン)モデルです。 2種類のエンジンが用意され、標準モデルは185馬力を発生する1.8リッターエンジンに4速MTの「フォード ブレット」シンクロメッシュ・ストレートカット・トランスミッションが組み合わされます。 高性能バージョンは2.1リッターエンジンを搭載。10000rpmまで回せる高回転型で、300馬力を発生するといいます。こちらは5速ドッグレッグ・ギアボックスが組み合わされ、特注のチタン製エグゾーストシステムの採用で爽快なサウンドも奏でます。 右ハンドルと左ハンドルを用意、前後55:45の最適化された重量配分の丘が出、応答性の高いハンドリングとグリップを確保します。 ボアハム・モーターワークスのCEO、イアン・ミュア氏は「フォードの伝説的なモデル、エスコートMk1 RSを新世代向けに再現することは、単にクルマを製造することではありません。半世紀以上にわたってドライビング愛好家を刺激してきた伝統を尊重することです。 ボアハムの理念である伝統と革新のシームレスな融合を体現したもので、エスコートMk1 RSを復活させたことを誇りに思うとともに、その象徴的なパフォーマンスを体験するオーナーを心待ちにしています」とコメントしています。 ※ ※ ※ ボアハム・モーターワークスの新型フォード・エスコートMk1 RSは限定150台で、車両価格は29万5000ポンド(日本円で約5712万円)からとなっています。 また2025年夏に一般公開され、同年第3四半期より生産が開始される予定です。
VAGUE編集部