隠れたヒット商品車トヨタ・ルーミーが最強の軽自動車キラーだった件
リビング×ドライビングがコンセプトの小型ミニバン
早いもので今年も残りわずか。足元の経済状況の悪化が懸念されますが、自販連の新車登録データを見ると微妙な感じ。2024年4月~10月で売れてる順に並べればカローラシリーズが7万7030台(前年比113.7%)でトップを記録。続く2位がヤリスシリーズで7万3052台(前年比77.4%)、3位はシエンタで5万8645台(前年比91.7%)と上位3車種はトヨタ車という具合。 この記事の他の画像を見る
トップ10で見れば、日産がノート(4位)とセレナ(7位)、ホンダが新型に切り替わったフリード(6位)とヴェゼル(9位)ですから、スバルとマツダも頑張りましょう! という感じ。で、今回は同ランキング5位につける「トヨタ・ルーミー」に注目。なんかいつもコンスタントに売れている印象なんですよね。
現行型ルーミーはなんと2016年11月デビュー。タイムラインをさかのぼっても直近のマイナーチェンジが2020年9月。つまり4年間売り続けていまだ販売台数5位を記録するヒット商品なんです。自動車趣味の視点では圏外にあるクルマですが、トレンドなんかどこ吹く風であり、しっかりとユーザーニーズを捉えている隠れ名車かもしれません。
開発コンセプトは「リビング×ドライビング=1LD-CAR」なんだとか。ぶっちゃけ走る最小ワンルームといい変えた方がわかりやすいか? 後席ドアがミニバン定義の証となる両面スライドドア。最新価格調べるとエントリーモデルが156万6500円。1Lエンジン搭載しFFと4WDをラインナップ。最高額モデルでも210万円ですから、トール系の軽自動車よりお安いのでした。
ボディサイズは全長3700×全幅1670×全高1735mmでホイールベースが2490mm。昭和なオジサンでも5ナンバーサイズ(よりチョイ小さい感じ)だとわかります。コレで天井高く荷物も積めるのですから4人乗っても大丈夫。1泊2日程度のドライブ旅行を難なくこなせるパッケージなのです。