八村塁「彼は優勝した。僕も今年は優勝を目指してやっている」大谷翔平夫妻観戦 今季最多23点4スチール
◆バスケットボール▽NBA レイカーズ107―98トレイルブレイザーズ(8日、米ロサンゼルス=クリプトドットコムアリーナ) 【写真】大谷翔平&真美子夫人が観戦 特別ユニのツーショットも! レイカーズの八村塁(26)は、本拠地ロサンゼルスでのトレイルブレーザーズ戦に先発出場し、38分56秒プレーして今季最多で5試合連続2ケタとなる23得点、5リバウンドをマークした。4スチールは自己最多。チームは107―98で勝利した。大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(30)と真美子夫人(27)が観戦した中、今シーズン一番のパフォーマンスを発揮し、4戦ぶりの白星に貢献。通算13勝11敗とした。 会場で大谷夫妻が見守る中、レイカーズの八村は期待に応えるように今季最多の23得点を挙げ、守備でも自己最多スチールと攻守に躍動。4試合ぶりの勝利に導き「チームが勝てて、僕もいい活躍ができて良かった」。試合後には笑みがこぼれた。 前戦は延長で敗れ、3連敗中と重苦しい空気を八村が吹き飛ばした。第2クオーター(Q)には、速攻から豪快ダンク。中盤には3点シュート(3P)を決めて逆転すると、直後に再び3Pを沈めてリードを広げた。鋭いドライブからシュートをねじ込むと、元バスケ選手の真美子夫人は目を丸くし、大谷夫妻はそろって拍手。後半も強烈ブロックから3Pと勢い止まらず、スーパースターのジェームズ(39)欠場の中、大きな白星をつかんだ。 八村は元野球少年で、名前の「塁」も野球が由来。ウィザーズ所属の19年にも一度、大谷は八村の試合を見に来ていた。競技は異なるものの、今では互いに世界最高峰の舞台で同じロス拠点の名門に所属する。大谷が今季、史上初の「50本塁打、50盗塁」をマークした際には「日本人として誇りに思う」と祝福していた。 この日は「(来場は)試合前に聞いた。彼は(ワールドシリーズで)優勝しましたけど、僕も今年は優勝を目指してやっている。来てもらってうれしかった。頑張っていきたい」と感謝。大谷の存在は、八村の大きな刺激となっている。 11月には日本代表の在り方や現体制について私見を述べ、波紋を呼んだ。それでも自身は今、NBAに集中している。17度優勝の歴史あるレイカーズに22~23年途中から加入して3季目。「チームでも長くやってるプレーヤーの一人。伝統やカルチャーを、入ってくる選手、若い選手に伝えていけたら」と責任ある立場を強調した。日本中が大谷の偉業に沸いた1年。今度は八村が、日本人初のNBA制覇に挑んでいく。
報知新聞社