関東大学L無敗優勝の明治大から6選手がJ1へ!広島内定FW中村草太「開幕スタメンだけでなく、開幕戦ゴールを目標に」
今季の関東大学サッカーリーグ1部で史上初となる無敗優勝を飾った明治大は4日、24年度のJリーグ加入内定者会見を行った。サンフレッチェ広島に加入する主将FW中村草太(4年=前橋育英高)は「開幕スタメンだけでなく、開幕戦ゴールを目標に掲げて、大学以上のインパクトを残せるように頑張りたい」と意気込みを語った。 中村は今春のキャンプに参加したあとに、広島のオファーを快諾した。途中出場した練習試合のファーストタッチで得点を決めることができたことで、「運命を感じた」という。関東大学L1部で史上初となる得点王とアシスト王をW受賞したことで、「ハードルが上がっている」と苦笑いを浮かべるが、「10ゴール10アシストは行きたい。まずはスタメンを勝ち取るところ、日々のアピールでチャンスを掴みたい」と晴れやかな表情で話した。 栗田大輔監督は「過去、Jリーグに12名が行ったが年もあったが、J1だけ6名は初。日ごろトレーニングをやっていると課題ばかりの中で指導しているが、改めて凄いことなんだろうなと感じている」と話すと、「インカレで優勝したチームが今年のチャンピオン。優勝で締めくくりたい」と連覇を目指す大学選手権(インカレ)への思いを強めていた。 以下、栗田監督の選手評価 ●中村草太 「今年キャプテンであり、大学リーグのMVP、2年連続の得点王でありアシスト王。特長はスピードと、人と関わりながら結果にコミットするプレーができる。とはいえ4年間で紆余曲折があった。最初はオン・ザ・ボールに特長があって面白いなと思ったが、徐々にオフ・ザ・ボールの動き、ウイングやFWをやることによって幅が広がった。来年、広島で即戦力として活躍して、日本サッカーを変えていってほしい」 ●常盤亨太 「ゲーム支配能力が特長。ピッチの中に監督がいるような頭のいい選手。運動量、ハードエワーク、ボールを刈り取る力、前への推進力のある選手。自分の壁を越えて変化に挑戦してきた結果が、プレーの幅と人の幅を広げた。FC東京に入ったらライバルばかりだと思うけど、その中で自分の色。常盤と言えば何だということを出して、FC東京のボランチとして君臨してほしい」 ●上林豪 「特長は総合力、強い情熱。情熱で回りが見えなくなることがあったが、この4年間で俯瞰的にみることで非常に大きく成長してくれた。セービングやビルドアップの安定感は上林の特長ですが、GKはワンポジション。その中でどうやって自分が出ていくか。我慢の連続で立ち位置があると思うが、2番手、3番手で甘んじることなく、1番手を目指して野心を持って成長してほしい。セレッソ大阪愛に溢れた選手なので、本人も嬉しいんじゃないかと思います」 ●熊取谷一星 「彼は中1からみていて、浜松開誠館高校の青島監督に『熊は明治だ』と言っていたのを覚えている。中学3年生の試合で1年生で出ていた。静岡っぽいプレーをする選手というのが第一印象だった。スケールの小さいところが課題だったが、去年のインカレ直前くらいからスケール感が出てきた。自信と力強さかがみなぎってきた。得点に絡むプレーは人を魅了できるプレーヤーになると思う。早くヴェルディに行って、顔になるような選手になってほしい」 ●内田陽介 「サイドバックの職人のような選手。運動量があって、オーバーラップができる。また青森山田高校のときもロングスローが武器でしたが、それも投げられる。右も左もできるプレーヤー。体も小柄でという中で、内田陽介という選手をどう出すかが課題なのかなと思う。コーチングの量を増やすとか、存在感を増やすこと。スタートの段階から追及されることだと思っています」 ●永田倖大 「一言で言うとフィジカルモンスター。ジャンプ力、跳躍力、パワー、戦うマインドが武器。今のCBは色んな総合力を求められるけど、守る、戦うというところでの能力は非常に高い。あとは左足のキックが特長。プロに行ったときにビルドアップや状況判断。もしミスが出たときに、そのミスに引っ張られることなく戦う柔軟性を身に着けていくと、この先すごい選手になっていくと思います」