子どもが散らかす原因は親にあり?「片づけられない子ども」に育つ親のNG行動3選
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。生活リズムに変化があると、家の中が散らかってしまうことがありますが、皆さんのおうちはいかがでしょうか。安定していた生活リズムに戻すには、大人も子どもも少し時間がかかるかもしれませんね。 【漫画で読む】片づけられない親子が、プロに学んだ「物の捨てかた、しまいかた」 もしかすると、家の中が散らかり始めて、「うちは子どもが片づけられないから……」とあきらめてしまっている方もいらっしゃるでしょう。でも、片づけが苦手になってしまった原因は、実は親の行動にあるかもしれません。 私が主宰する「家庭力アッププロジェクト®」では、自分が片づけられない原因の一つに「自分の親が片づけられないから」と挙げる方が多くいらっしゃいます。親の行動や育つ環境は、すぐに子どもに反映されます。ということは、今のご自身の行動が、お子さんを「片づけられない子ども」にしてしまっているという可能性も考えられます。 ついやってしまいがちな親の行動の中で、NGの例をご紹介します。ご自分に当てはまるか確認してみてくださいね。
「捨てるからね!」とすぐに言ってしまう
家の中に子どもの物が散らかっているときに、「片づけないなら捨てるからね!」と怒り口調で言ってしまった経験は誰にでもあるかと思います。でも、そうは言ったものの、子どもが片づけなくても捨てずにそのまま置いていたという方が多いのではないでしょうか。 このようなことをくり返すと、子どもは「捨てる」と言われても本当は捨てないということを学んでしまいます。そして、言われることにも慣れてしまいます。「捨てる」と口にするときは、本当に捨てるところまで実行に移すべきなのです。 でも、「捨てるからね!」と言って物を捨てることは、子どもの価値観や気持ちを無視して、親の独断で強制的に手放させること。こういう言葉を発する前に、いろいろな声かけで子どもを片づけに誘導してあげられるといいですね。 例えば、「早くやりなさい」や「いつまで○○しているの?」など、「あなた」が主語になる声かけは伝わりづらいといわれています。言われている方は、「こうあるべきだ」という価値観や評価を押し付けられている感じがするからです。 これに対し、「やってくれるとママはうれしい」などの「私」が主語になる声かけは、言っている人の気持ちを伝えていて、相手への評価などは含まれません。なので、言われている方も受け入れやすくなります。 「どうしてできないの?」など、できないことが前提で、さらに相手への批判を含むようなネガティブな声かけもNGです。「どうしたらできるかな?」と、できることを前提に、一緒に解決策を探すようなポジティブな声かけをしてみてください。