子どもが散らかす原因は親にあり?「片づけられない子ども」に育つ親のNG行動3選
片づけない親の姿を子どもに見せる
子どもは、親の行動をすぐにコピーします。乳幼児から小学生くらいまでは、大人の行動をよく見てどのように生活をするのかということを学習するのです。そこで最も身近な大人であるママやパパがすることをマネして、同じような行動をしていきます。 普段から片づけていない姿を見せると、子どもも片づけられなくなってしまいます。もし、ママが来客のたびに散らかっている物を棚にしまい込んだり、干しっぱなしの洗濯物を寝室に押し込んだりしているようなら、近い将来に子どもも同じようなことをするでしょう。 自分がやっていないことなのに、子どもに「片づけて」と言うだけで任せっぱなしにしてしまうのはよくありません。「片づけられる子になってほしい」と思うならば、片づけている親の姿を見せてあげましょう。いつ、どこで、どのように片づけているのかを子どもが学習すれば、自然と片づけとはどういうものかがわかるようになります。 そのためには、「おもちゃはこの箱の中」「タオルはこの棚の中」など、自分たちの家のルールを決めて整理整頓しましょう。収納場所が子どもにもわかりやすくなっていると、子どもも片づけやすくなります。子どもに「片づけなさい」と言う前に、自分から片づけてみてくださいね。
親の理想を押し付けて100%の結果を求める
大人が思う「きれいな状態」と、子どもが思う「きれいな状態」は異なります。ママやパパの理想の状態を子どもに押し付けるのではなく、子どもの意見を尊重しながら話し合って片づけのゴールを決めましょう。 特に子どもの物は、子どもにとって出しやすくて収納しやすい場所があります。親が勝手に収納場所を決めてしまうと、子どもにとっては片づけにくいので、いずれ出しっぱなしになってしまうということはよくあることです。子どもの目線の高さ、持ち上げられる物の重さなど、いろいろと子どもの気持ちになり、収納場所を決めましょう。子どもが納得できるゴールを、一緒に考えてあげてください。 たとえ、決めたゴールが大人にとっては「片づいた」とは言えないような状態だとしても、「自分が決めたゴールに到達する」ということが大切です。できたことを大げさなくらい褒めてあげましょう。子どもの集中できる時間は短いので、タイマーを使って「10分がんばってみよう」など時間を区切ることもおすすめです。ママやパパも手伝いながら一緒にゴールをめざすと、一緒にできたという達成感を共有できます。 私たちは「家庭力アッププロジェクト®」や他のプロジェクトを通して、子どもも片づけられるようになる未来を作り上げたいと考えています。子どものときから片づけが習慣化できれば、大人になっても片づけで悩むことはありません。 お子さんの将来のためにも、まずはママやパパの今の行動を見直し、一緒に片づけられる環境を作ってみてはいかがでしょうか。