夏休みに“小学校の先生”は何してる?「8月は休みでOKの学校も」知られざる実態とは
教員のブラック過ぎる労働環境が問題になっていますが、教員の服務については、何も悪いことだけではありません。そのうちの一つが夏休み。教員は夏休みがめちゃくちゃ長いです! 子どもたちが学校に来ないので、授業をする必要がないからです。だからといって、仕事がゼロなわけではありません。今回は、小学校で10年間働いていた私が、小学校の先生の夏休み事情についてお話していきます。 ※私が勤めていた小学校の場合です。小学校によっては事情が異なります。また、中学校は部活指導などがありますので、結構違うと思います。
教員は夏休みとボーナスを楽しみに働いている
労働環境やストレスなど、様々な問題がある教員ですが、それでも多くの人が辞めない理由。私は、夏休みとボーナスが魅力的だからだと思っています。首都圏の多くの小学校では、2024年度の夏休みは7月20日(土)~8月25日(日)です。 土日含めて37連休!この期間、ずっと休めるわけではないですが、少ない人でも16連休はできる環境です。夏季休暇と年次休暇を取得して休むので、給料は満額出ます。 仕事をせずに給料がもらえる、大変うれしい期間なのです!逆に、普段は熱が出てもおなかが痛くても休めない職業なので、ここでバランスをとっているのかも知れませんね…
先生は夏休みに何してる?教員の夏休み中の業務
おおまかなイメージですが、7月中はフル出勤、8月に入るとみんな一斉に休暇に入ります。お盆の閉庁期間以外は、日直が一人いますが、ほとんどの教員は長期の休暇を楽しんでいます。7月の業務は以下の通りです。 ・職員作業 ・水泳指導 ・夏祭り地域巡回 ・研修 ・成績所見 次ページから、詳細に説明していきます。
職員作業は灼熱に耐えながらの力仕事
職員作業では、大型荷物の整理などを行います。たとえば図工準備室や社会科準備室の片付け。普段からこまめに片づけておくべきなのですが、なかなかできないのが現状なので、夏休み中にみんなで片付けます。 数年前に卒業した誰かの作品や、二度と使わないだろうなっていう大型地図、平屋建ての家の模型…全部捨てます。毎年捨てているのに、まだ出てくる…不思議です。体育倉庫は特に大型のものが多く、男性職員が担当することが多いです。 さらに、職員作業は暑さとの戦い。準備室は普段は使わない上の階にあることが多く、とにかく暑いので、みんな汗だらだらで重いものを4階から1階のゴミ捨て場まで運びます。何往復もするので、職員作業が終わったらヘトヘト…気が利く校長の場合、アイスのご褒美があります!