夏休みに“小学校の先生”は何してる?「8月は休みでOKの学校も」知られざる実態とは
それ、本当に必要?学校主催の水泳大会
7月の最後に、近隣の数校が集まって水泳大会が行われます。そのための準備や指導も一苦労。泳ぎの指導はもちろん、タイムを計ってレース順を考えたりリレーのメンバーを選出したり、事務作業が結構多いです。 泳ぎの苦手な子が泳げるようになって、大会で完泳したときはこちらも感動しますが、タイムを競うのが大会なので、当然ながら入賞するのはスポーツクラブに所属している子。 大会があれば1日つぶれるし、大会のための指導なら半日つぶれ、午後から疲れて仕事になりません。学校主催の水泳大会の意義は何なのか、分からないまま指導している先生も多い気がします。
夜も仕事です…夏祭りパトロール
「これって教員の仕事なの?ランキング」常に上位なのは、夏祭りの地域巡回。 学校の周りで開かれるお祭りがいくつかあり、そのどれかに必ず参加しなければなりません。目的は地域の安全確認と、地域の偉い人へのご挨拶。 お祭りで気が大きくなっている子どもたちも、先生の目があれば悪いことはできませんから、結構効果的みたいです。1時間くらい過ごした後、同僚と飲みに行くのが毎年のルーティンでした。話題は「お祭りパトロール、絶対私たちの仕事じゃないよね」でしたね(笑)。
用意される200以上の研修。参加はマストではないが…
夏休みは研究会や研修が多いです。7月に入ると、いろんな研究会から案内が来ます。学校の研究会が主体で、学校に講師を招いて行われる研修もあれば、自分の得意分野や勉強したい内容に合わせて選ぶ研修もあります。 私も毎年4つ以上は参加していました。授業に直接役立つものから、教養を高めるものまで、本当に様々な研修があります。今でも心に残っているのが、視覚障がい者の方が通う施設での研修でした。 4年生の国語の教科書に「点字」がテーマの単元があるからです。その教材の指導法ではなく、視覚障がい者の生活そのものについて直接話を聞くというものでした。 このように、つながりがあれば何でも研修のテーマになるので、夏休みには200以上の研修が用意されています。やはり、熱心な人が多いからですかね…。