「パーが簡単に取れそう」と思ったら大間違い! 短いパー3に潜む油断大敵な落とし穴とは?
誰にでもニアピンのチャンスがある短いパー3ほどワナがある
ドライバーのナイスショットや飛距離が優位に働くパー4やパー5に比べ、ショートアイアンで打てる距離の短いパー3は、ニアピンの可能性が誰にでもあるチャンスホールです。 【写真】ワナだらけ!? 恐怖の浮島グリーンがあるゴルフ場6選
一方で「簡単にパーが取れそう」とタカをくくって臨むと、思わぬ落とし穴にハマる可能性も潜んでいます。 ショートアイアンで打てるパー3は、初・中級者にとって最もパーが取りやすいことは事実です。しかしコースの設計上、こういったホールほどグリーン周りにバンカーや池などを配置して難しくしている傾向があります。 特にコンペなどでニアピンが設定されているときほど、ピンに寄せたいという思いが頭をよぎり、ショートアイアン特有のミスが出やすくなりがちです。上級者ほど、距離の短いパー3は警戒して臨んでいるものです。
引っかけやすいショートアイアンはティーアップ時こそ注意が必要
距離が短いパー3ではショートアイアンやウェッジを使うはずです。短いクラブは、アドレス時にフェースが左を向きやすいという特性があるため、引っかけが出やすい傾向があります。 パー3でティーアップすると足元よりボールが1センチ前後高くなり、実質的にツマ先上がりの要素がプラスされます。そのことで、さらに引っかけるミスが出やすくなるのです。
つまり、グリーンに乗せたい・寄せたいといった欲が出ているなかで、ティーアップしたショートアイアンを打つときに警戒すべきは「左へのミス」ということになります。 その日のショットが全体的に好調なら、距離の短いパー3ではなおさら「ベタピン」の意識が強くなるので注意が必要。ティーアップしてツマ先上がりになったぶんだけフェースを右に向けたり、ピンを無理に狙わずグリーンセンター狙いで「乗ればOK」ぐらいの気持ちで打ちたいものです。リキみやプレッシャーをかけないメンタルがミス防止のコツです。 一方、ドライバーはスライス、セカンドショットはダフリやトップばかりであれば、ライのいい場所から短いクラブで打つ有利さが働いて、うまくショットできる確率が上がります。ショートアイアンで打てる短いパー3は、調子がいい人には落とし穴、不調な人にはお助けホールという2つの顔があるのです。