傾斜への感度を上げて、ゴルフ力を高めよう【柳橋章徳プロコーチに学ぶ90切りのメソッド】
「たとえばフェアウェイからパー5の2打目を打つとしましょう。ほとんどの人はFWやUTでグリーンに近づけようとしますが、地面がわずかに傾斜していたら裏目に出る確率が高い。飛ぶクラブはOBになるリスクがあるし、いずれにしても大事なのは3打目ですから、わずかでも傾斜があったらアイアンで刻んでおくべきなんです。いずれにしても打つ前に必ずライをチェックして傾斜がかかっていないか見極めることが先決です」 コーチの言うライの見極めの大切さには納得。だが、傾斜の度合いによって打てるか打てないかをアマチュアが正確に見極めるのはハードルが高そうだ。判断の基準はないものだろうか? 「これはあくまで目安ですが、FWやUTが打てるのは、足首(くるぶし)の高さレベルの高低差の傾斜までで、それ以上あったら無理です。脛の真ん中くらいまでの高低差なら何とかミドルアイアンでいけますが、ひざの高さの高低差になったら9番以下のショートアイアンでないと難しいでしょう。条件的にはワイドオープンに打てて、ボールが芝に潜っていない状況が前提。いずれも思った通りに打てる可能性がある、くらいのレベルの話ですから、実際にはもうちょっと厳しいかもしれません」 たとえわずかな傾斜でも、90切りを阻む原因になることを頭に入れておくことが大事のようだ。次回以降、90切りに最低限必要となる具体的な傾斜対応策を教えてもらおう。 TEXT/Kazuya Kishi Photo/Tsukasa Kobayashi THANKS/GOLFOLIC 中延店
みんなのゴルフダイジェスト