「これってどうなの?」冷凍保存についてみんなのギモン。おいしく食べるための冷凍・解凍の基本を徹底解説
冷凍した食材をおいしく食べるためのポイント4
◾️霜予防のためにもしっかり空気を抜く 冷凍庫のドアの開閉によって外気が冷凍食材にあたると、食材に含まれる水分が昇華し、再び冷凍庫の温度が低くなった時に凍ってしまう現象が、霜です。霜は、食材の乾燥や匂いなどの原因になるので、冷凍保存用の袋に入れる時はしっかり空気を抜きましょう。冷凍庫を5秒以上開けていると10度上がると言われています。とはいえ、5秒以内に開閉するなんて至難の技。なるべく開閉する時間と回数を減らすように心がけて。 ◾️平らにして凍らせる 食材を早く凍らせるために食材を平らにして冷凍。食品を冷凍すると、食材の中にある水分が氷になるのですがこの時、ゆっくり冷凍すると、大きな氷の結晶ができます。この氷の大きな結晶が食品の細胞や構造を壊してしまい、食材がダメージを受ける原因に。逆に、早く冷凍するほど氷の結晶が小さくて細かくなり、食材へのダメージが少なくなるので、食材は平にして冷凍が◎。金属製のトレーに乗せて冷凍すると、冷凍時間の時短に。 ◾️時間がない場合の解凍は、そのまま調理する方法も 肉や魚の切り身の解凍時間がない場合は、解凍せずにそのまま調理する方法も。時間をかけて解凍するより少し味は落ちますが、肉や魚の切り身は冷たいフライパンに入れてから蒸し焼きにしつつ解凍調理をすると、肉や魚が柔らかく仕上がります。蒸気の発生による凝縮熱を利用しており、イメージとしてはスチーム解凍です。時間のある方は、冷蔵庫で解凍もしくは、流水で解凍する方がよりおいしくいただけます。 ◾️電子レンジの解凍モードで 電子レンジで肉や魚を解凍する時は、耐熱皿にキッチンペーパーを敷いた上に、ラップを外したお肉をのせて解凍モードの電子レンジへ。ラップのまま解凍するより、おいしく仕上がります。どんなに急いでいても、普通にレンジで温めるのは 加熱ムラの原因なのでNGです。 冷蔵庫での解凍は本当に時間がかかりますよね。時間がない時の肉や魚の解凍は、冷たいフライパンで焼くという方法もあるのですね。急ぎの時はこの方法が便利かも。 (取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集) ※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
冷凍子ママ
PROFILE) 冷凍生活アドバイザー(日本野菜ソムリエ協会)。「料理を時短して人生を楽しむ」をモットーにSNSで冷凍ストックレシピを紹介する。著書に『食材ぜーんぶ残さず使い切り! 感動のてぬき冷凍レシピ』(KADOKAWA)かどがある。ワンオペ育児中の4歳と5歳の2児のママ。インスタのフォロワー数56万人。
たまひよ ONLINE編集部