<MLBOP戦速報>ド軍のマエケン、2回を2三振無失点デビュー!
MLBのオープン戦、ドジャース対ダイヤモンドバックスが現地時間5日(日本時間6日)、アリゾナ・フェニックスのキャメルバックランチで行われ、ドジャースに移籍した前田健太が先発。2回を1安打2三振、無失点に抑える素晴らしい内容でスプリングキャンプでのデビューを飾った。抜群の制球力でメジャーのバッターを手玉にとった。
記念すべき第一球を投じる前に、前田はマウンド上で、両腕を大きくそらす、マエケン体操をひとつしてから、アメッドにインサイドのツーシームでストライクをとった。最後は、外のカットボールでライトフライ。続く左バッターのラムは、いわゆる外のボールゾーンから曲がるスライダーで、スイングアウトにとった。3番のゴセリンには、真ん中低めに入ったストレートを捉えられ三塁線を破られるツーベースを許したが、4番のペラルタを迎えた初球のカーブに仕掛けられた三盗を“女房”のグラウンダルが刺し、前田は、失点のピンチを脱した。 二回も、昨季、打率.312、17本、78打点のパラルタを追い込んでからカーブでファーストゴロに斬ってとり、自らが一塁へカバーに入ってアウト。続くウイークスも追い込んでから高めのストレートでサードゴロ。6番のドルーリーも、カウントを整えてから見事にコントロールされた外のスライダーで見逃しの三振。前田は、対した6人の打者全員にファーストストライクをとって有利に進める素晴らしいピッチング内容で、予定の2イニングを28球無失点でまとめた。 ダイヤモンドバックスは、いわゆる遠征試合で、昨季、打率.321、33本、110打点の主砲、ゴールドシュミットやポロック、カスティーヨという主軸が来ていなかったが、メジャーの硬いマウンド、滑るボール、乾いた気候などに左右されず、日本時代と変わらぬ制球力と変化球の鋭いキレを見せたのが印象的だった。 マエケン自身も、「いい緊張感で、すべての球種がうまくコントロールできたと思う」と、確かな第一歩に手ごたえを感じている様子だった。