これまでのマネー教育は何だったのか 物欲に勝てず「サンタさんが来ない」ことになった3兄弟次男の小さな借金騒動
夫と数日に渡り相談の末、涙を飲んで電気屋さんに駆け込むことになりました。 ちょうど夫が仕事で不在の週末だったので、3兄弟を連れて行くことにしました。しかし電気屋さんで店員さんと話し込んで検討する時間、絶対退屈するよねー。どうしようか……。 あ、そうだ。 ちょうど少し前に祖父母が遊びにきて、3人はお小遣いをもらっていたのでした。そこでこんな提案をしました。 「この間おじいちゃんたちからもらった千円を財布に入れて持っていこう。電気屋さんで待っている間、一人千円以内だったら欲しいものを買ってもいいよ。ただしクリスマスも近いから本当に欲しいものはサンタさんにもらおうね~」 3兄弟は大喜び。三男なんか特に、お祭りでもなければ財布を使うこともないので千円札を入れたポーチを首からぶら下げてご満悦です。ちょっと興味もありました。それぞれ性格が全然違う兄弟たちが、同じ条件で市場に放たれたらどんなお金の使い方をしてくるんだろうか?って。 誤解の無いよう補足しますが、電気屋さんのフロアはテレビコーナーの隣におもちゃコーナーがあり、私は店員さんが在庫を探したり見積り作ったりしている間におもちゃコーナーと行ったり来たり。はぐれないようにとお会計のサポートだけは中学生の長男に託していました。 3人が楽しそうにおもちゃコーナーの中を行きつ戻りつしている間、テレビの検討をしていた私。しばらくすると、それぞれ収穫があったようでホクホクした顔で購入品を手にしてこちらに合流してきたのですが……ん? ちょっと待て? なんか一人だけ変だぞ? 「ちょ……次男が買ったものやたら大きくない? 千円でそんな大物買えたの?」 目を逸らす次男。 「次男くん、お兄ちゃんにお金借りて2千円のおもちゃ買ってたー」 チクリ魔三男、兄を売りました。 さらに長男も目を逸らす。 あぁ……やってしまった……。店内での過ごし方、お金を使う範囲、事細かに「お約束」を確認したつもりだったけど、一つ言い忘れていました。 「借金すんな」 というか普通に想定外。まさか兄弟間で貸し借りしちゃうとは。