歌手・門倉有希さんが乳がんで死去 「乳がんを疑うしこりの特徴」を医師が解説
乳がんの早期発見するためのポイント
乳がんは早期発見・早期治療が非常に大切です。日頃から以下の習慣を取り入れることで、早期発見に繋げられる可能性があります。 ・定期的に乳がん検診を受ける 早期発見するうえで最も重要なのは、定期的に乳がん検診を受けることです。特に日本では40歳以上の女性に対して検診マンモグラフィが推奨されています。 乳がん検診は人間ドックなどの任意検診でも受けられますが、市町村が提供している乳がん検診であれば安価でチェック可能です。対象年齢や一部負担金は自治体によって異なるため、お住まいの市町村のホームページをご確認ください。 ・日ごろから自身の乳房をチェックする 検診以外にも、日ごろから自身の乳房を見たり触ったりしてチェックする習慣を心がけましょう。特に、40歳未満の方は勧められる検診方法がないため、セルフチェックが重要です。自身の乳房の状態を意識し、感触に変化が見られたら早めに医療機関を受診してください。
「乳がんのしこり」についてよくある質問
ここまで乳がんのしこりなどを紹介しました。ここでは「乳がんのしこり」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。 編集部: 乳がんのしこりは乳房のどの辺りにできやすいですか? 寺田先生: 乳がんのしこりができやすい場所は、乳頭を中心として乳房を十字に4等分した外側上部です。その他の場所も次の順番でできやすいとされています。 ・ 外側上部 47.6% ・ 内側上部 23.5% ・ 外側下部 13.0% ・ 内側下部 6.8% ・ 乳輪部 6.1% 編集部: 乳がんを疑うしこりに痛みはありますか? 寺田先生: がんが進行すると痛みを感じる場合はあるものの、早期の乳がんであれば痛みを伴うケースは少ないです。 編集部: 乳房を触っても乳がんを疑うしこりがわからない場合はどのような検査を受ければよいでしょうか? 寺田先生: しこりなどの自覚症状がない乳がんも多くあります。そのために、乳がん検診があります。定期的に乳房専用のレントゲン写真であるマンモグラフィを受けましょう。検診の基本はマンモグラフィですが、あわせて乳房超音波検査を行うことも選択肢となります。 編集部: どれくらいのスピードで乳がんを疑うしこりは大きくなるのでしょうか? 寺田先生: 乳がんのしこりは何年もの年月をかけて1センチの大きさになり、一般的には1年で2倍の大きさになるとされています。