“昭和99年”語り継ぐ「さらば故郷…永遠に帰らじ」『特攻隊』が出撃前に滞在した宿 家族と最期の面会の場 決意記した手紙も
そして、家族へのあふれる想いも…。 【巽 精造さんの6月5日の遺書から引用】「父上様 今になって本当にいい“オトウサン”だったと何故もっともっと孝養つくさなかったのかと悔ひても、もうおそくなりました。どうかお身体を大切に どうかどうか長生きして下さい」 「母上様 やさしいやさしい母上様 いよいよ最後の別れが参りました。オカアサンの顔はいつまでもいつまでもいつまでも瞼の裏に描かれて居ます 元気で征きます 御両親様の写真をしっかりと胸にいだいて行きます。“オカアーチャン”サヨウーナラ」
【巽 精造さんのめい 巽くるみさん】「どんな思いやったんやろうと思ったら、ごめんなさい…」 声を詰まらせ、涙を拭うくるみさん。 【巽 精造さんのめい 巽くるみさん】「私が今聞いても胸に来るものがあって、(当時の)おじいちゃんやおばあちゃん、きょうだいはどんな思いだったのかなと思いますね」
大阪府吹田市には巽さんの墓があります。遺骨はありません。 【巽 精造さんのめい 巽くるみさん】「すごい時代に生きてこられたのだなと、平和でずっといてもらいたいですね」 【巽 精造さんのめい 北口郁子さん】「それの一言やね。戦争のない世の中になってほしい」 【巽 精造さんのめい 巽くるみさん】「でも、その戦争があったという事実というか歴史は忘れてもらいたくない。いい、悪いは別にして、そういうことがあったということを、後世の人に知ってもらいたいなと思います」 (関西テレビ「newsランナー」 2024年8月15日放送)