「感染再拡大の予兆が見られる」 新規感染者数、前週比111%―東京都コロナ会議
東京都は24日、都内の新型コロナウイルスの「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」を開いた。その中で、国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は新規の感染者数の7日間平均が「前回の約376人から約418人に増加している」と指摘した。
前週からの増加は約111%だといい、前回の約96.6%、前々回の80.6%より高く「感染の再拡大の予兆がみられる」と評価した。 大曲氏は「新規陽性者数は十分に下がり切らないまま高い値で推移している」とも指摘。「第3波(の前)では、新規陽性者数が今回とほぼ同じ400人前後で3週間推移した後に爆発的に感染が再拡大した。感染性の高い変異株の影響等を踏まえると第3波を超える急激な感染拡大の可能性がある。新規陽性者を徹底的に減らして、急激な感染の再拡大を阻止しなければならない」と強調した。