由薫「After Sun」の様子。

由薫のワンマンライブ「After Sun」が昨日11月1日に東京・UNITで開催された。 【画像】由薫（他3件） 9月にリリースしたEP「Sunshade」をリスナーに直接届けたいという思いから企画された一夜限りのワンマン「After Sun」。ツアーではなく1カ所だけの限定ライブということで会場は超満員となり、中には北海道や鹿児島、韓国から駆け付けたファンもいた。 ■ こんなこともできるんです 定刻になると木村創生（Dr）、菊池真義（G）、堀井慶一（B）、Momo（Key）というバンドメンバーを率いた由薫がステージに登場。軽快なカウントで1曲目「No Stars」をスタートさせた。彼女は「気付いたらあっという間に終わっちゃうと思うから、一瞬一瞬を噛みしめて楽しんでくださいね！」とチャーミングに挨拶し、今の洋楽の潮流を汲んで作ったという「Clouds」や、ハンズアップを誘うアップチューン「Swimmy」など次々と歌唱。由薫の大振りな指揮で始まった「my friend」では、彼女がバンドメンバーの演奏を1人ずつミュートしていき、曲中にサイレント状態を作り出すひと幕も。「デビューして2年以上経つとこんなこともできるんです。みんな私の言うことしか聞きません（笑）」といたずらっぽく笑い、会場を盛り上げた。 ■ 気持ちが入りすぎて…… ライブ前半では由薫が遊び心を覗かせた一方、後半のセットリストにはドラマチックなバラードやミディアムチューンが並ぶ。感情のリミッターを外し、代表曲の「星月夜」、そしてドラマ主題歌としても話題となった「Sunshade」を熱唱した由薫は、「気持ちが入りすぎて、マイクを強く握りすぎちゃった」と照れ笑い。そして「右手が痛くてうまく弾けないかもしれないけど許してね（笑）」と、デビュー前にライブハウスで1人で歌っていたという「風」をアコースティックギターによる弾き語りで届けた。最後に「ツライクライ」を歌い上げた由薫は「みんな、今日は来てくれて本当にありがとう！ また曲の中で、そしてライブで会えるのを楽しみにしています！」と語りかけてステージを降りた。 アンコールの声に応えて再びステージに現れた由薫は、「ライブをするたびに前に進んでいる姿をお見せしたいと思って、なんと今回……新曲を持ってきちゃったんです！」とサプライズ発表。「どんどんどんどん前に進んで、大きくなってやるんです！」と意気込みを述べ、しなやかさとパワフルさが共存するボーカルが印象的なミドルテンポの新曲を初パフォーマンスした。「どうだ!!」と満足そうに笑顔を浮かべた彼女は、「Sunshade」から残る1曲「もう一度」を歌い上げ、ライブを終えた。 ■ セットリスト □ 「After Sun」2024年11月1日 UNIT 01. No Stars 02. Blueberry Pie 03. Clouds 04. Blue Moment 05. sugar 06. Swimmy 07. EYES 08. my friend 09. 星月夜 10. Sunshade 11. 勿忘草 12. 風 13. ヘッドホン 14. ツライクライ ＜アンコール＞ 15. タイトル未定（新曲） 16. もう一度