<春風を待つ・センバツ宇治山田商>出場するなら勝つ気で 元プロのOB・江川智晃さん激励 速球対策、自らバット /三重
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場が決まった宇治山田商(伊勢市)に、同校野球部OBで元プロ野球ソフトバンクホークスの江川智晃さん(37)が1日、同校を訪れて選手を激励した。【原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 江川さんは、高校2年の夏に3番打者として三重大会に出場。決勝でサヨナラ本塁打を放ち、甲子園に導いた。2004年のドラフト会議でダイエー(現ソフトバンク)から1位指名を受けて入団。19年に引退し、現在は地元で精肉店代表などを務める。 センバツ出場決定後、江川さんが野球部を訪れるのは初めて。部員らを前に、自身にとって甲子園は「出場することが目標になっていた」と振り返り、後輩には「高い目標を持って。出場するからには勝つ気持ちで行ってほしい」と激励した。 練習では、部員からの「速い球を打つにはどうすべきか」という質問に、バットを振りながら「振り始めのタイミングの早さを変えてみるべきでは」などと応えていた。メモを取りながら聞いている部員もいた。 伊藤大惺主将(2年)は「教えていただいたことを練習で落とし込んでいきたい」と意気込んだ。江川さんは「みんなの目がキラキラしていたのが印象的だった。今後も定期的に訪れて、力になれたら」と話した。 〔三重版〕