「新しい夏」の熱中症予防を呼び掛け 愛知県大村知事が定例会見
愛知県の大村秀章知事は11日午前、愛知県庁で定例記者会見に臨み、県内の新型コロナウイルス感染状況は「引き続き厳しい状況に変わりはない」とした上で、熱中症予防を両立させる「新しい夏の新しい予防」を呼び掛けた。 【会見ノーカット】愛知県の大村知事が会見 「新しい夏」の熱中症予防を呼びかけ
県内の感染状況「落ち着いてはいない」
愛知県内の感染者数は7月28日以来、8月10日まで14日連続で100人を超えている。ここ数日は120人台や100人台とやや少なくなったように見える日もあるが、大村知事は「3連休で医療機関の検査が少なかったのではないか。傾向として落ち着いているという話ではない」と述べ、引き続き「緊急事態宣言」下であることを強調した。 一方、8月に入ってから全国的に気温が上昇傾向にあって、愛知県内各地でも最高気温35度以上の猛暑日を連日観測している。梅雨が長かったためか、統計上は熱中症の搬送者が例年に比べてまだ急増していないが、新型コロナ対策との両立の面で「新しい熱中症予防行動」を示すことになった。 具体的に挙げたのは「暑さを避ける」「適宜マスクをはずす」「こまめに水分補給」「日頃からの健康管理」「暑さに備えた体力づくり」の5点。大村知事は「屋外で2メートル離れていればマスクはしなくてもいい」などと呼び掛けた。 新型コロナに関しては、名古屋市から陰性者を含めた検査数全体の報告がなかったり、土日祝日は入院者数の報告がなかったりすることに不快感を示し、「名古屋市には毎日報告してもらうよう、きつく言っている」と明かした。
リコール運動「コロナ抑え込み念頭に」と牽制
高須クリニックの高須克弥院長らが進める大村知事のリコール(解職請求)運動で、署名活動の届け出が愛知県選管に受理されたことについては「手続き的には先週木曜日に済んだが、あちらの準備ができていないので何日か過ぎたと聞いている。県の手続きは粛々とやっている」とした上で「特段のコメントはない。ただし、コロナを抑え込んでいく活動は念頭に置いてほしい」と述べた。 高須克弥院長はこの日、自らのツイッターで「県の緊急事態宣言が解除される8月25日までリコール署名を延期したいと県選管に申し出た」と表明している。 (関口威人/nameken)