東海3県知事が共同メッセージ 「帰省、もう一度検討を」
愛知、岐阜、三重の東海3県の知事は7日、リモートで緊急会議を開き、お盆期間中の感染拡大防止を各県民に呼び掛ける共同メッセージをまとめた。 【動画】東海3県知事が共同メッセージ「帰省、もう一度検討を」 愛知県の大村秀章知事は、名古屋市の繁華街由来の感染が愛知を超えて岐阜、三重に広がっているとの認識を示し、お盆休みの移動について「愛知、岐阜、三重は生活圏、経済圏が一体。3県をまたぐ移動は自身の判断で、それ以外の県境をまたぐ移動は控えてと呼び掛けている」と説明した。 これに対して、岐阜県の古田肇知事、三重県の鈴木英敬知事もそれぞれの県の感染状況を報告した。 7月末に「第2波非常事態」を宣言した岐阜・古田知事は「若者から感染が広がり、この1週間は家族内感染と在住外国人の感染が増えている」との分析結果を発表。「この高止まりの状態から、夏休み、お盆休みを乗り切って、何とか下方に向かうよう努力したい」と力を込めた。 三重・鈴木知事は、三重大学で発生した大規模クラスターの対応などに取り組んでいるとした上で、「県内の病院の経営が厳しいという声がある。感染者を受け入れていない病院を含めて、医療機関への経営支援を国に訴えたい」と述べた。
共同メッセージ
3知事の意見を集約した上で決定した共同メッセージは以下の通り。 ○県民に対して ・基本的な感染症対策の徹底を。(マスク着用、手洗い、体調チェック、3密回避) ・お盆休み期間中の帰省については、もう一度、家族と検討を。体調が良くない場合は、帰省や旅行を控えてください ・帰省や旅行先でも、居住地や目的地の自治体が出す最新情報を確認し、体調管理と基本的な感染防止対策の徹底を ・家族を含め大人数での会食、宴会や『三つの密』が生じ、大声での会話等で飛沫が飛び交う場の利用は避けること ・特に、10代、20代、30代の若い世代の方々は、感染リスクを回避するなど慎重な行動を ・感染リスクの高い地域や施設を避け、特に重症化しやすい高齢者、基礎疾患のある方々や妊婦の方は慎重な行動を ・接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードや、各県独自のQRコードを利用した通知システムの積極利用を ・会食等で飲食店等を利用する場合は、各県独自のステッカー等の表示店舗の利用を ・個人や企業への偏見や差別、いじめにつながる行為、人権侵害、誹謗中傷等は絶対に行わないこと ○事業者・施設管理者に対して ・業種別の感染拡大防止ガイドライン等の遵守を ・各県独自のステッカー等の表示により施設利用者に施設の安全性と感染拡大防止への協力の呼び掛けを ・教育機関においても、これまで以上に感染防止対策の徹底を ○医療機関・医療従事者に対して ・新規感染者の増加に伴い、ご尽力いただいている医療機関・医療従事者の皆様に敬意を表し、感謝を申し上げるとともに、県を挙げて医療機関の皆様を全力で支援します (関口威人/nameken)