「家族みんなが結ばれるように」の意味を込めたおせち料理とは? 縁起物尽くし、日本のお正月の伝統文化「おせち料理」の"深いい話"
「煮物」の深い意味
最後に「煮物」になるが、煮物は具材を一つの鍋で煮るため、「家族みんなが結ばれるように」という願いが込められている。さといもは子孫繁栄、たけのこは子どもの健やかな成長や立身出世、手綱こんにゃくは良縁・縁結びという意味を持つ。 この正月はひとつひとつの意味合いをかみしめながらおせち料理を堪能してみてはいかがだろう。おせちの楽しみがぐっと広がり、一年がより一層豊かなものになりそうだ。 文/中村友美 フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。