【NFL】2023年守備部門最優秀選手賞はブラウンズDEギャレットの手に
クリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは、自身の目標リストの1つの重要な項目を正式に達成した。現地8日(木)に行われている『NFLオナーズ(NFL Honors)』で、クリーブランドのエッジラッシュの怪物とされるギャレットが、初めてAP通信ディフェンス部門年間最優秀選手賞を受賞した。
165ポイントを獲得したギャレットは、ピッツバーグ・スティーラーズのラインバッカー(LB)T.J.ワットの140ポイントを上回っている。1位投票数はギャレットが23票、ワットが11票だった。
ダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズ(89ポイント)が3位で1位票を7票獲得し、ラスベガス・レイダースのDEマックス・クロスビー(21ポイント)とカウボーイズのディフェンシブバック(DB)ダロン・ブランド(14ポイント、1位票1票)がトップ5に入った。
ギャレットは2019年シーズンの序盤から、この瞬間を迎えることを口にしており、毎年トップ目標の1つに掲げてきた。決して高すぎる目標とは感じることはなかったものの、7シーズンをかけてようやく達成している。一方で、他チームのファンから不満が出るのは確実だ。
ギャレットはサック数――完全な指標というわけではないが、ディフェンダーを判断するのに使われる統計の金字塔――でNFLをリードすることはできず、サック14回で7位タイだった。ポストシーズンを含む最後の7試合(シーズン第18週は休養)で記録したサックは1回のみ。
しかし、ギャレットの今季の活躍は、シーズン後半で、当初ブラウンズファンにシーズン途中での終了を心配させた肩のケガに苦しみながらプレーし続けたことを抜きには語れない。ギャレットは痛みをこらえながら、相手チームのサイドラインでメンタル面で大きな位置を占め続け、パスブロックの注目を集め、NFL1位を誇るブラウンズディフェンスの一員として、チームメイトが大混乱を引き起こすための余地を作った。サック、クオーターバック(QB)ヒット(8位)、ロスタックル(7位タイ)、QBプレッシャー(9位タイ)、強制ファンブル(5位タイ)など、注目すべき統計カテゴリーでトップ10入りを果たしている。