アメーバ組織フル稼働、明豊ファシリティ独自増額の理由
経済産業省から受注したCM事例のイメージ、ペーパーレス化など執務環境を刷新したという(明豊ファシリティワークス提供)
事務所や工場、学校などの建設・移転を支援するCM(コンストラクションマネジメント)が主力の明豊ファシリティワークス(1717)。今2023年3月期の業績が期初の想定よりも好調に推移している。 ここ数年は売上高よりも採算性を重視し、着実に営業利益を積み上げてきた。だが、前2022年3月期は売上高42億6000万円(前期比0.5%増)、営業利益8億6500万円(同4.9%減)と減益に沈んだ。新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢による物価高騰の影響により、顧客の建設投資意欲が弱まったことが響いた。本社の移転・拡張関連費用も利益を圧迫した。 5月に発表した今期の見通しも、先行きの不透明感から売上高45億円(前期比5.6%増)、営業利益8億6500万円(同0%)と、営業利益横ばいという慎重なものだった。 ところが、実際の出足は好調。8月に公表した第1四半期(2022年4~6月)決算は、売上高9億9600万円(前年同期比4.8%増)、営業利益1億8000万円(同27.5%増)と2桁増益に。「今期の第1四半期における営業利益、経常利益、純利益は過去最高を更新した」と、大貫美社長は誇った。
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梅咲 恵司