ドーピング疑惑の中国競泳陣に10日間でなんと約200回の薬物検査! 異例の警戒体制をチームスタッフがSNSで暴露【パリ五輪】
今年4月に発覚したドーピング疑惑が厳重な警戒体制を呼び込んでいるようだ。 英メディア『inside the games』は、「中国の水泳選手の間でドーピングが広まっているとの噂や非難を受けて、世界水泳連盟は来週パリで行なわれる競技会を前に、これらの選手の検査をより頻繁に行なうという約束を実行しているようだ」と伝えている。 【PHOTO】パリ五輪に挑む男子競泳日本代表選手14名を一挙紹介! これは今年4月に、前回東京五輪に出場した競泳の中国代表選手23名が五輪直前の検査で、ドーピング陽性反応が出ていたものの、本大会出場を認められていたという豪メディアの報道が発端となった。採取された検体は、禁止物質のトリメタジジンに陽性反応を示したとされるが、「陽性反応は検体の汚染が原因」とする中国反ドーピング機関(CHINADA)の主張を世界ドーピング機関(WADA)が認める形で処分は科されなかった。 しかし、こうしたドーピングにまつわる疑惑が浮上したことで、中国競泳選手団への警戒の目は強まり、「中国のオリンピック水泳選手は2024年1月1日からパリ五輪開幕まで、国際検査機関による検査を「少なくとも8回」受ける」(『inside the games』)とされている。 そして同メディアは、「中国オリンピック競泳陣はパリでの最初の10日間で、31人の選手団がすでに合計200回近くの検査を受けていると、チーム栄養士のユー・リャン氏が『ウェイボー(微博)』に書いた後にすでに削除した投稿で説明している」と指摘。検査回数が異例の数に上っているとともに、さらに選手村に到着後も真夜中まで起きて検査に対応しなければならない状況だったという同栄養士スタッフの投稿内容を紹介している。 疑惑の目を向けられた中国競泳陣には厳しい検査体制が敷かれている。 構成●THE DIGEST編集部
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