【速報 ツール・ド・フランス2024】フィリプセンがスプリント勝負を制しツール区間通算7勝目/第10ステージ
山岳賞 1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)33 Pts 2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)20 Pts 3 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)16 Pts
ヤングライダー賞 1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 40h 03' 21'' 2 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 01' 43'' 3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 58''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 120h 13' 19'' 2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 06' 04'' 3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 06' 45''
リタイア 88 アレクサンドル・ウラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
7月10日(水) 第11ステージ エヴォー=レ=バン > ル・リオラン 211 km(山岳/獲得標高 4350 m) 小さな起伏でリズムを上げ最後の3分の1は爆発的なアップダウンの凝縮 2016年のヴァンアーヴェルマートは、この日と同じフィニッシュ地ル・リオランで区間勝利&マイヨ・ジョーヌを手に入れ、そのちょうど1か月後にはリオで金メダルに輝いた。今年の第11ステージ勝者にも、黄色と金色の栄光が同時にもたらされるのかもしれない。 3週間の大会の折り返し地点に、久しぶりの山岳バトルが組み込まれた。ツールのプロトンは史上初めてエヴォー=レ=バンから走り出すと、平地続きだった日々にほんの少し別れを告げ、中央山塊へと乗り込んでいく。序盤3分の1は緩やかな起伏で足慣らし。続く3分の1は、小さな起伏でリズムを上げ、そして最後の3分の1は……爆発的なアップダウンの凝縮だ。 ラスト45kmには4つの難峠が連続で立ちはだかる。上っては下り、下っては上りの繰り返し。登坂距離こそ3~5km台と決して長くはないものの、勾配はいずれも激坂級。中でも2級ネロンヌは平均勾配が9.1%に達するし、1級ピュイ・マリー・パ・ド・ペイロル(5.4km、平均勾配8.1%)は、山頂までのラスト2kmの平均勾配が11.6%、ラスト1kmだけなら14%!さらにフィニッシュ手前14.6km、2級ペルテュスの山頂には、ボーナスポイントも設定されている。もしも総合争いが僅差の場合は、激しい競り合いが見られるかもしれない。小さいけれど難しい上りを積み上げていくうちに、いつしか獲得標高は今大会で3番目に多い4350mに達する。 残り2.8km地点で3級山岳を上り詰めた後、一旦下って、ラスト1kmは再び上り基調。つまり厳密には山頂フィニッシュではなく、2024年大会最初の山頂フィニッシュは、14日目を待たねばならない。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
【関連記事】
- 【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第9ステージ】アントニー・テュルジスがグラベルステージでチームに7年ぶりツール勝利をもたらす「ツールの伝説になるであろうステージを勝ってしまった!」 総合勢は変動なく第1週を終える
- 【速報 ツール・ド・フランス2024】アントニー・テュルジスが嬉しいWT初勝利、総合勢に変動はなし/第9ステージ
- 【Cycle*2024 ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第8ステージ】絶好調ビニヤム・ギルマイが今大会2勝目 マイヨ・ヴェール争いでも大差をつけてリード「今度はマイヨ・ヴェールで勝ってしまったよ! 現時点でツールは大成功だ」
- 【速報 ツール・ド・フランス2024】マイヨ・ヴェール着用のギルマイが区間2勝目/第8ステージ
- 【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第7ステージ】初出場レムコ・エヴェネプールがステージ優勝の夢をかなえる「1メートル1メートルを楽しんだ結果。最高にうれしい」 “ビッグ4”がいよいよ個人総合で上位を占める