【速報 ツール・ド・フランス2024】フィリプセンがスプリント勝負を制しツール区間通算7勝目/第10ステージ
オルレアンからサン=タマン=モンロンまで187.3kmの平坦ステージ、この日もアタックがかからずに逃げが生まれない状態でレースは進む、最初の1時間の平均時速は37.178km/h。集団は和気あいあいとした選手同士のおしゃべりなどの普段見られない姿が長時間映されていた。翌ステージの獲得標高は4350m、距離も211kmと厳しいコースとなるため、プロトン全体が無理をしない日としたようだ。とはいえ、中盤以降の横風危険区域に備えることは怠らない。 【ハイライト】ツール・ド・フランス 第10ステージ|Cycle*2024 中間スプリントポイント手前の残り距離142kmでコーベ・ホーセンス(アンテルマルシェ・ワンティ)、マキシム・ファンヒルス、ハルム・ファンハウケ(ともにロット・デスティニー)の3人が飛び出し13秒のタイム差をつけた。ファンヒルスはすぐに踏みやめたがメイン集団からヴァランタン・マドゥアス、ケヴィン・ゲニエッツ(ともにグルパマ・FDJ)、ファンヒルスが先頭グループを追いかける。
メイン集団の中間スプリントポイントはヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、フェルナンド・ガビリア(モビスター)の順で通過している。残り距離122kmでホーセンスは吸収されたが敢闘賞を獲得した。 懸念された横風は吹かず、プロトン全体は警戒していたものの恐ろしいことはおこらなかった。各チームが隊列を組んで位置取り争いをしながら市街地を抜け、スプリンター擁するチームが前方へと選手を運ぶ。下り基調の道幅の広い幹線道路を進み、レース開始から4時間の平均時速は42.594km/hまであがり、救済措置適応の4kmを過ぎ、フィニッシュ地のあるサン=タマン=モンロンへ。 アルペシン隊列が先頭でフラムルージュ、ラスト900mから連続するコーナーを3つこなしマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)がフィリプセンを連れて加速、放たれたフィリプセンは先頭に出るとそのままフィニッシュ、今大会初勝利、ツール区間通算7勝目。 「最終コーナーがトリッキーなのはわかっていたし上手く対処できた、この2週目のスタートには満足している」フィリプセン、ステージ勝利後インタビュー
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