オリックス・内藤が“岸田体制1号”指揮官「びっくりしました」 高卒2年目が主砲候補に名乗り
オリックス・内藤が、“岸田体制1号”を放った。 投手の出力7割、1打者3球以内に設定されたケース打撃で、無死二塁の1打席目は椋木が投じた初球の直球を右前打。出されたサイン通りに右打ちを決めると、無死満塁に設定された2打席目だった。才木の投じた3球目の直球を完璧に捉え、打球は左中間スタンドへ。高知・東部総合球場に訪れていたオリックス・ファンからはどよめきと拍手が巻き起こり、岸田新監督を「めちゃくちゃ(打球が)飛んでましたね。びっくりしました」と仰天させた。 「満塁でフリーのサインやったので、長打を狙っていました。打撃練習でも結構振り込んでいるので、少しずつ成果が出てきているのかなと思います」 高卒1年目の昨季は5月に「左膝鏡視下外側半月板縫合術」を受けて約5カ月間離脱し、今年も春季キャンプ中の三塁守備で飛び込んだ際に「左肩関節脱臼」で再び約5カ月ほど離脱を強いられた。故障を防ぐ体づくりへ、今季限りで退任した中嶋前監督とは最後の会話で「ちょっと減量してみろ」と提案され、取り組んでいる最中だ。 「体重が重くて体もデカいですけど、無駄なものをそぎ落として、必要なものだけを残したい」 大好物の白米や唐揚げなどの揚げ物を断ち、焼肉もカルビなどではなくヘルシーなレバーを食べるように。「今まで食べていなかったサラダも食べるようにしています」。シーズン中の103キロから現在101キロとなっても、持ち味の長打力を見せつけ「キレが増した感じがします。水本ヘッドにも(体が)締まったと言われたので、ちょっとうれしかったです」と、あどけない笑顔を浮かべた。 派遣される台湾でのウインターリーグでも減量を続け、体重面では95キロで来春のキャンプを迎えることを目標に。グラウンド上での目標には「やっぱり4番を打ちたい」とぶち上げた。岸田新監督も「みんな本当に頑張ってくれているし、競争は激化していくと思いますけどね」と予告。ロマンあふれる若き長距離砲が、岸田オリックスに新風を吹き込んでくれそうだ。 (阪井 日向)