【バスケ】同地区SR渋谷との接戦を連勝で終えた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 指揮官も手ごたえ「システムが機能し始めた」
Bリーグ1部(B1)は12月28日から30日にかけて各地で第15節が行われ、中地区5位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズはホームで同地区4位サンロッカーズ渋谷と対戦。第1戦を71-70と接戦を制した名古屋Dは、続く第2戦もオーバータイムにもつれる激戦に勝利し、ホーム2連勝で2024年を終えた。 記者の質問に答える齋藤拓実ら 29日の第2戦、名古屋Dは前半を37-39と2点ビハインドで折り返す。接戦のまま試合は進んだものの、第4クォーターには齋藤拓実とルーク・メイの連続3ポイントシュートでリードを13点に広げる。しかし、そこからSR渋谷が猛追すると、残り9秒にベンドラメ礼生に同点となる得点を許し、69-69でオーバータイムへ突入。それでも延長ではザイラン・チータムの連続得点、齋藤の3Pシュートなどで得点を重ね、77-75で勝利。 通算14勝12敗とし、勝ち越しで2024年を締めくくった。 名古屋Dは第2戦で齋藤が22得点7アシスト、スコット・エサトンが15得点9リバウンド、メイが13得点を記録。SR渋谷はジョシュ・ホーキンソンが22得点13リバウンドのダブルダブルを記録した。名古屋D(14勝12敗)がSR渋谷(15勝11敗)に連勝したことにより、両チームの差はわずか1ゲームに縮まり、中地区内での順位争いはより激しいものとなっている。 試合後の記者会見ではショーン・デニスHC、齊藤、チータムが記者の質問に答えた。
ショーン・デニスHCのSR渋谷戦後のコメント
-SR渋谷戦の総括 (勝利したチームについては)すごく誇り高いですが、一番賢い試合ではなかったです。でも、粘り強さはだいぶ良くなっていると思います。正しい方向には向かっています。やっとみんながシステムを理解して、今日(第2戦)もうまく調整して、相手の流れを止められたことが勝ちに繋がったと思います。 相手の3Pシュートは試合が進むほど上手く守れるようになったと思いますし、4Qで(ディフェンスで)スイッチし出したところもいい調整だったと思います。あとはもう少し賢くプレーできるようにならなければいけないと思っています。いらないとこでアンスポーツマンライクファウルを取られたり、遅れてレイアップにファウルするとか、そういったことを直していかなければいけない。(SR渋谷戦は)うちの我慢強さと、集中力が保てるかどうかがテストとなるので、今日(第2戦)はうまく対応できたと思う。 -接戦を勝ち切れた要因 (選手たちが)うちのシステムをやっと理解して、そのシステムが機能し始めたと感じます。チェンジングディフェンスが特にそうなんですけど、思った以上に(浸透させるのに)時間がかかっています。5人の新加入の選手もいる中で、プレシーズンも練習できないというような問題があったんですけど、チェンジングディフェンスについては特に最近(チーム内で)理解できていて、それがうまくいっていると思います。 (今シーズンの)序盤はショットが入ってなかったっていうところがあるんですけど、この4週間、5週間でショットが入りだしている。そこで(齋藤)拓実選手が自由にプレーすることができたというか、フロアが広がってくることで彼の活躍も上がっているということも(調子が上がってきた)一つの要因だと思います。 -ザイラン・チータムの評価 ザイランは運動能力が高い選手で、(チームの)ディフェンスに大きな影響を与えらえる、(ディフェンス面で)インパクトがあるんじゃないかなと思ってリクルートした選手な。ディフェンスのシステムを学んで、(チームのシステムを)信じるようになってからだいぶ彼の評価は高くなっていると思います。その理解がもっともっと深まれば、もっともっとインパクトが大きくなると思います。 (第2戦で)一つスタッツで目立ったのが、(SR渋谷の)ターンオーバーから17点得点を取れたこと。(チータム)うちのシステムの中の大きな一部分ですから、名古屋Dに来てからは、そこがどんどん良くなってると思います。