「うちの子、小学校でやっていける?」発達が気になる子の就学準備は早めが肝心!先輩ママが教える『家庭でできる練習3つ』
10月になり、来年4月に小学校を迎える年長さんはそろそろ「就学前健診」の時期がやってきます。特に発達が気になる子の子育てをしていると、「3歳以来久しぶりの集団健診でドキドキする」というご家庭も多いのではないでしょうか? 支援学級等の入学後の進路が決まってくる時期でもあり、入学式まで半年を切り、「うちの子は小学校でやっていけるのだろうか⋯⋯」と焦る気持ちを抱えながら過ごしているかもしれません。 今回は、自身も発達障害(自閉スペクトラム症&ADHD)がある小学校6年生を子育て中の、モンテッソーリ教師のりっきーさんの新刊書籍『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』から、発達が気になる年長児さんが小学校入学までにやっておきたい準備について教えてもらいました。
秋の就学前健診では何をする?
就学前健診は親子で小学校に出向き、校内を見ることができる貴重な機会です。できれば学校に対して、お子さんが良いイメージを持てるようにサポートしていきたいところ。学校にもよりますが、保護者は体育館で入学に向けた説明会、子どもは母子分離で就学前健診へ(6年生がお手伝いしてくれる場合も)と、分かれて行動することもあります。 初めての場所が苦手で不安なお子さんの場合は、見通しが立つように、どんなことをするのか、あらかじめ学校に確認して、お子さんに説明しておくと安心できます。 我が家では画像のような、おめめどうの「四コマメモ」という、四つのコマ割りをしてあるメモ帳を使用。物事の成り立ちや、人の気持ち、ルールなどを順番に書くことで伝わりやすくします。 支援学級に入ることが決まっていた我が家の長男の場合には、さらに手厚いサポートが! 就学前健診の前日、設営後に検診会場を子どもと一緒に事前見学させてもらう時間を設けてもらうことができました。こんなこと学校にお願いしていいのかな⋯⋯と思っていましたが、快く見学のOKをいただき、実際に使う器具なども見せてもらったおかげで、長男本人も安心して当日を迎え、私から離れて健診を受けることができました。 「就学相談に申し込むほどではないけど、子どもの発達で気になることがある」という場合には、就学前健診のタイミングで、校内の特別支援コーディネーターや管理職の先生に一度相談してみるのもひとつの手です。支援学級や通級指導教室を利用するということではなくても、気になっていることが先生方の耳に入っているかいないかでは入学後のちょっとした配慮が変わってくると思います。健診の時に「相談がある方はこちら」とコーナーを設けたり、健診後に面談の時間を取っていたりする学校もあります。例えば我が家が相談したことは⋯⋯ ●指定の学用品以外に持ち込みたいサポートグッズ ●通常学級で過ごす時間のサポート体制 ●入学式前日の下見 入学式は体育館での開催だったので、入学式前日にマイクの音声を聞かせてもらったり、座る席、困った時に声かける先生も事前に紹介してもらえたりして、とても助かりました。