大雨対応のため稼働したポンプから出火 エンジンの一部焼けるも原因不明=静岡市
11月26日夜、静岡市清水区のポンプ場で火事があり、ポンプの一部が焼けました。大雨に対応するため、自動で稼働した際に出火しましたが、原因はわかっていません。 静岡市によりますと、26日午後9時半頃、静岡市清水区愛染にある「静岡市愛染ポンプ場」で火事がありました。 愛染ポンプ場は無人施設で、通常時は5台のポンプにより、主に辻地区の下水を清水北部浄化センターへ送水している施設です。雨天時には、雨水が下水に流れ込み、増水するため、雨水用のポンプ4台が自動で稼働し、送水能力を高めます。 26日は、夜の大雨に対応するため、午後9時20分にポンプ4台が自動起動した際、そのうちの1台から出火しました。 午後9時25分に水位が下がったためポンプは停止しましたが、1分後に火災報知器が鳴り、業者が消防に通報しました。火は約1時間後に消し止められましたが、発火したポンプの「ディーゼルエンジンクラッチ」が焼けました。周辺への延焼はありませんでした。 この火事でポンプ1台が止まりましたが、他のポンプは稼働しており、施設周辺への浸水被害などは確認されていないということです。 この火事の影響で、JR東海道線興津駅~清水駅間の上下で、午後10時から30分程度、運転を見合わせました。 市では、市内にある同一形式のポンプ29台の緊急点検を、週内に実施する予定です。また、静岡市下水道部と消防、製造メーカーの3者で、12月上旬までに現場検証を行い、原因を把握したうえで対策を取るとしています。
静岡放送