【パラリンピック2024】車いすテニス・上地結衣が練習時間を大幅に短縮した理由
スピード感あるプレーはもちろん、選手一人ひとりにとって唯一無二の車いすにも注目!
「車いすテニスはパラスポーツの中でも、クラス分けがすごく少ない競技なんです。クラスは『男子』『女子』、そして三肢以上の障がいがある選手を対象として男女混合で行う『クアード』の3つだけ。なので、色んな個性を持った人たちが大きな囲いの中で戦っていて、乗っている車いすも人によって全然違います。座面の高さや角度に制限はないので、地面すれすれにしてもすごく高くしてもいい。選手一人一人が自分の持っている障害をフォローする機能と好みを試行錯誤しながらやっているので、車いすにも注目してみてもらいたいですね。 以前から私のプレーを見てくれている人には、攻撃的なテニスにシフトした姿を見てほしいです。女子ではあまりいないネット際のボレーや、ポジションも前に攻めていたりするので、動きのあるラリーを見せられるはず。小柄なのでどちらかと言えば前に出る行為は頭を抜かれやすいので不利ですが、技術力でカバーしながら視覚的なプレッシャーを与えるテニスができればと思っています。 パリで初めて私を見てくださる人には、海外の選手と比べると身長やパワーやスピードは劣るかもしれないけど、技術の制度の高さで勝負しているところに注目してみてほしいです。身長差やパワーがあってもそれでも勝てるところがテニスのおもしろいところです」 一日一日進化に妥協しない彼女は、パリの舞台でどんな姿を見せてくれるのだろう。