「松本人志は今からでも会見をした方がいい」 危機管理コンサルタントが断言する理由
芸能活動を休止していたダウンタウンの松本人志の「復帰」時期や方法への注目が年末以降、高まっている。きっかけとなったのは、芸能記者・中西正男氏のスクープといえるインタビューだった。 【写真を見る】26歳当時の初々しい「ダウンタウン」の2人 35年前の松本人志と浜田雅功 12月25日、中西氏はYahoo! 上で松本への独占インタビュー記事を公開。これまで多くのメディアが狙っていたインタビューだけに、反響は極めて大きかった。ここで松本は、ネットを用いた課金サービスによる活動再開を考えており、相方の浜田雅功との共演から始めるつもりでいる旨などを語っている。 このインタビュー記事への反響は賛否両論さまざま見られたが、松本への風当たりを弱めるのに役立っているかは疑問が残るところだろう。もともとのアンチとシンパの割合に変化をもたらしたようには見えず、結果として「ネットで有料チャンネルを設けるのは可能だが、地上波復帰は難しいのでは」といった見方が多く伝えられている。そもそも松本が地上波復帰を求めているのかは不透明なのだが、記事では決してテレビと決別するようなことは口にしていない。 松本に対して厳しい見解を示す人が多く口にするのが、「会見をやるべきだ」という意見だ。これに対して、中西記者は出演したテレビ番組(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」)の中で、松本が会見をしない理由として、訴えの取り下げに関係していることに加えて、メディア不信があるのではないか、という見立てを語っている。 もちろん、本人がそんなケンカ腰を見せているわけではない。会見をせずに単独インタビューで語るという方法を取った理由について、中西記者の記事では次のように語っている。 「文春側と話し合いで決着がついたことなので、僕一人が公の場で話すわけにはいかないし、こちらが話せる領域は決まっている。となると、結局聞く側も、こちらも、お互いにフラストレーションばかりがたまる場になるんじゃないか」 そういう考えから、このインタビューが「一番伝わる」やり方だと考えたのだという。しかし、この選択は「一番伝わる」やり方だったのか。危機管理コンサルタントの田中優介氏は、「お気持ちはよく分かりますが、それでも危機管理のセオリーを踏まえれば、記者会見をお勧めしたい。それは今からでもいいと思います」という。 さらには「最終的には当事者の判断ですが、セオリーを基に見た場合、松本さんは初動から間違っていたように思います」とも語る。以下、田中氏の見解である。 ***