若さゆえの特権を最大限活用…。20代・30代こそ「米国株長期投資」が最適な理由【若手税理士が解説】
投資初心者は「中長期的な目線」が大事
さらにリスクを下げるためには、さまざまなものに投資をおこない、ポートフォリオを組むこともオススメです。ポートフォリオとは組み合わせのことを言います。 リスクの高いものと低いものを組み合わせたりして、その銘柄に投資先に対する依存をなくすことができます。投資に慣れてきたら、バランスよくポートフォリオを組むことで、リスクを分散させていきましょう。 当然、投資の知識に詳しくなれば、個別に特定の企業に投資をしたり、攻めた銘柄に投資をしたりすることは可能です。 もし、あなたがそこまで投資に興味があるのであれば、勉強をして、自分がいいと思うものに投資をしていきましょう。 本書は、あくまで「投資初心者」や「これから投資をはじめる人」「とりあえず運用をしておきたい」という人向けにお伝えをしています。私も投資の深い勉強をするよりも、自分の仕事を極めてお客様に価値を提供したいと思っているので、この米国株長期投資をとりあえずおこなっています。 また、経済成長は中長期的に緩やかにおこなわれます。だからこその中長期的な投資が必要になっていきます。この選択を取れるのも、10年後も20年後も元気に働ける自分だからです。 現在30歳の人と60歳の人とでは、お金を投資にまわせる「期間」が異なります。極端な例でいくと、30歳の人は50年間投資し続けられるかもしれませんが、60歳の人はいまの平均寿命から考えると、50年間は投資し続けられません。 いまの生活が困るくらいまで投資をする必要はありませんが、「計画性貯金」に充てている貯金は、預金ではなく投資でお金を運用させながら、貯めていきましょう。そうして預け先を変えておくだけで、10年後や20年後に、あなたの手元に残るお金は何倍も変わることがあるくらいです。 利回り6%の運用であれば、20年間投資を続けていけば、20年後には、その積み立てたお金はおよそ2倍になります。利回り(投資信託における利率のようなもの)が平均よりも高すぎるものは、それだけリスクが高いのでオススメしませんが、平均くらいのものであればそれほどリスクも高くありません。 ほかにも具体的にご紹介すると、私は会社員のころにセゾン投信の「セゾン・グローバルバランスファンド」で投資信託での積み立てをはじめました。月1万円の積み立てからはじめましたが、やってみて大成功。数年経ったいま、しっかりと増えており、投資に対する怖さもなくなりました。 難しいことを考える必要はありません。投資信託によってお金が減るリスクよりも、投資信託をしないことによる「お金が増えない」という機会損失のほうがもったいないです。 それでもまだ怖いという方は、楽天カードを利用したときについてくる楽天ポイントでのポイント投資もオススメです。それはローリスクではなく、ゼロリスクですから。 安江 一勢 税理士
安江 一勢
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