【ヤクルト】塩見泰隆が1400万円減の5700万円でサイン「来年こそはしっかり1年間プレーできるように」
ヤクルト・塩見泰隆外野手が11日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1400万円減の5700万円でサインした。 塩見は今季、5月11日の巨人戦(神宮)の走塁で左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷して31試合出場にとどまった。23年も下半身のコンディション不良などで51試合出場に終わっており「2年続けてけがをしてしまったのですけれど、かなり僕の力を評価していただいているので、来年こそはしっかり1年間プレーできるように頑張りたい」と表情を引き締めて決意を新たにしていた。 かつて経験したことのない大けが。「チームから目を背けたというか、どうあがいてもけがで今シーズンは絶望というところで、(自軍の試合を)見てもしょうがないと思っていた」。心が折れそうになった時、支えてくれたのが夫人だったという。「本当にしんどくて…。僕もこんな大けが初めてでしたので、手術して1か月、2か月くらいはずっと松葉杖で動けない状態だったので生活すべてにおいてストレスがかかるみたいなところはあって。しんどい時にいろいろな言葉をかけてくれたとか、そういうのがすごく助けになっていた。1人じゃこんなにうまくリハビリが進んでいなかったと思います。もう言葉じゃないんですよね。一緒にいてくれたというところですね」と愛妻に感謝した。 そんな内助の功もあって左膝の状態は徐々に回復。「ダッシュ、打つところは問題なくやっています。80パーセントから90パーセントは動ける状態です。キャンプまでは完璧に何も不安なく動けるまで回復できる見込みです」。けがの再発を防ぐ意味でもジムで全身をビルドアップ。「(機器で)挙げている重量は着々と増えてきている状態。膝の安定性だったりを獲得できる」と土台作りを着々と進めている。 出場試合数、打率、本塁打…。目標はあえて口にしない。色紙に掲げた目標は「完走」。「数字を追ってしまうとその数字との戦いになってしまうので、来年はシーズン、ポストシーズンとしっかりすべてやりきれたらいい」。1番打者復帰へ、1年間走りきる覚悟だ。
報知新聞社