今野龍太投手

　楽天は6日、ヤクルト・今野龍太投手（29）の金銭トレードでの獲得を発表すると、2時間後には同じヤクルトから自由契約になっていたミゲル・ヤフーレ投手（26）と単年、年俸1億1000万円で契約合意したと発表した。今季同一チームでプレーした右腕2人を補強した。 　4位に終わった今季のチーム防御率3.73と579失点は12球団ワーストだった。13年ドラフト9位で楽天入りした今野は、19年に戦力外となってヤクルト移籍。救援で台頭して21年に64試合、22年に51試合登板するなど躍動した。今季は6試合の登板にとどまったが、一度戦力外となった選手の異例の復帰に石井一久SDは「そこにこだわりはない。場数を踏んで経験値を上げ、成長した」と評価。今季ヤクルトに加入して23試合（22先発）で5勝10敗、防御率3.34だったヤフーレにも「今年130回近く（129回1/3）投げている。先発が投げないといけないイニングをやってくれると思う」と期待した。 　石井SDはヤクルトへFA移籍した茂木の補償について「人的（補償）でいこうと思う。リストを見て考える」と説明。さらに外国人選手の補強を進める考えも示した。巻き返しへ手を緩めるつもりはない。　（秋村　誠人）