原口元気「勝ったと思った」ベルギー戦…なぜ日本代表はあの時、2点リードを守れなかったか
原口選手も「勝ったと思ったよ。2‐0になった瞬間は思ったじゃん、次、ブラジルだ。しかも、(試合会場は)自分たちのキャンプ地(ロシアのカザン)で最高じゃん、みたいな。思ったよ(笑)」と率直に語る。
ただ、ベルギーが1点を返し、雰囲気が暗転。さらに同点ゴールを決められた。
同点の瞬間、ピッチの選手たちの意識は統一されていたのだろうか?
「されてないよね。プランニングしてない。そもそも2点リードするのをプランニングしてない。やっぱ経験不足だよね」
同点で残りが約15分。点を取りに行くべきだったか、守って延長戦を狙うべきだったか。
後半ロスタイム。日本代表は自分たちのコーナーキックからベルギーにカウンターを仕掛けられ、逆転ゴールを許した「ロストフの14秒」。
「あの大会を通して西野さんがずっと言ってた。何か迷ったら、強気な選択をしてくれって。それを最後までしたからさ。結果的にカウンターでやられたけど。でも、日本代表として正しい選択だったんじゃないかと思う。(1次リーグの)ポーランド戦で(時間稼ぎをする)やりたくない決断をして、決勝トーナメントに進むことになったけど、それも踏まえて自分たちが強気な判断・決断をしていこうという試合だったから。それでまた時間稼ぎをして延長に入ってどうにかするより、あそこでゴールを狙いにいく選択は、あの大会を象徴しているシーンかなって思うかな」
プロフィル
原口元気(はらぐち・げんき)
浦和レッズのジュニアユースから、2008年にトップ登録。ナビスコカップ・名古屋グランパス戦で公式戦デビュー。09年にプロ契約。14年にドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンに移籍。ハノーバー、ウニオン・ベルリンなどでプレーし、日本代表にも定着。代表通算74試合出場、11ゴール。24年9月に浦和レッズに復帰した。1991年生まれ、埼玉県出身。