【有馬記念】松島正昭オーナーインタビュー ドウデュースは「神様からの贈り物」
有馬記念でラストランを迎えるドウデュースの松島正昭オーナー(66)=株式会社キーファーズ代表=に話を聞いた。毎年、GⅠを勝ち、ビッグタイトルを5つもプレゼントしてくれた愛馬への思い、馬主になる前から親交の厚い主戦・武豊騎手への思いなど、引退レースを前に胸の内に迫った。(聞き手・山口大輝) ──天皇賞・秋は直線一気で快勝 「休み明けでしたが、(武豊騎手が)よほど信頼していたのでしょう。あとで話したら『4コーナーで勝ったと思った』と言っていました。本当に武さんのすごさと、ドウデュースの強さを感じました」 --ジャパンCは天皇賞・秋とは違った心境 「すごい重圧だったんじゃないですかね。そういう人間模様を見ているのも、面白いですね。(武豊騎手は)55歳になって、秋の古馬3冠に挑む馬に出合えて、騎手冥利に尽きると思います。今、騎手人生の中で本当に楽しいんだろうなと。見ているこっちはもっと楽しい。彼が活躍するのが一番、面白いです」 ──昨年の有馬記念は日本ダービー以来のGⅠ制覇だった 「武さんのけがもありましたからね。勝ったこともうれしかったけど、けがを乗り越えて、ドラマだな…と。いつも(武豊騎手と)絆はあるのですが、あのときは『ありがとう』って。こんな馬に出合えることはないですからね。ありがたいのひと言です」 ──オーナー自身の有馬記念の思い出は 「スピードシンボリが連覇(1969、70年)して、アカネテンリュウが2年連続2着。昔からそのイメージが強いです。まさか、その有馬記念を勝つとは…。今年はファン投票1位。秋の古馬3冠もかかっている。しかも武豊で。こんなこと、人生でないですよ。今年はめちゃくちゃ楽しむつもりです。(勝てば)また武豊の歴史に勲章ができますね」 ──ファン投票の得票数は歴代最多だった 「正直、なんでこんなにとも思います。武さんが乗っているのもあるでしょう。ありがたいことです、本当に。そのひと言です。すべての条件がそろっていますよね。武さんで人気があって、秋の古馬3冠がかかっていて。賞金王もかかっていますよね」 ──引退後は種牡馬入り。産駒の活躍も楽しみ